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日曜の夜、ターミナル駅で。

日曜の少し遅い時間、場所は都内のターミナル駅。

乗り換えで歩く道には別れを惜しむカップルが点在していた。

抱き合っているふたり、彼ともっとひっつきたいのに体が邪魔で。このまま、液体になってあなたの中に溶け込みたい…って。

そんな時代もあったのよ、わたしにも。

理由はわからないけれど、女の子が泣いちゃって頭をぽすぽすしている男の人がいたり

人目もはばからずにちゅっちゅしているふたりがいたり。

名残惜しそうにしていたのに、結局同じ電車に乗って帰っていく人たちはどうしてもバイバイしたくなかったんだろう。

今日は自分の家に帰るつもりで、パンツもメイク道具も持ってきていなくとも大概のことはコンビニでどうにかなる時代だから

離れたくなくて、同じ家に帰ることもありなんだ。
明日が月曜日なんて知ったこっちゃない。
今、わたしはあなたと一緒にいたい。

明日のことは、明日考える。

つっぱしる恋、たまらない。
あったよの、確実にわたしにもそんな時代が。

はぁ、うらやましいなぁ。離れたくなくて、おんなじ体になりたいほどに大好きな人。

いたなぁ、わたしにも。昔はね。


友達と遊んで帰ってきたら、もういびきかいて寝ている人。

新鮮な気持ちもへったくれもない。

一緒にいる期間が長すぎて、ね。

昨日お腹が痛くてもたもたしてたら、置いてかれる始末。

自己肯定感ただ下がり案件。

はぁ。

仲良しカップルYouTuberに憧れる、そんなお年頃なわたしなんだ。


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