わたしの100日行2日目

今日の本は「家族の幸せ」の経済学 山口慎太郎

結婚、出産、子育ての真実を世界の研究データをもとにまとめられた本です。

この中でわたしが気になったのは”イクメン経済学”

日本のお父さんの育休取得率は2018年現在で6.2%、これは過去最高の値です。このデータは増加傾向にあり10年前と比較すると5倍になっています。ですが、世界各国比較するとやはりとても低い。欧米(フィンランド、スロベニア、スウェーデン等)の取得率はなんと70~80%で大きな差があります。

今回驚いたのは日本が実は育休先進国だという事実。

まさか、とは思いましたが父親だけに割り当てられた育休期間と給付金額を世界で比較すると日本は育休期間で見ると世界第2位の充実ぶりなのです!(しかも1位の韓国とわずかな差)

しかも2019年6月に発表されたユニセフ子育て支援策に関する報告書ではOECDとEUに加盟している41ヵ国中、日本の育児休業制度(育休の週数✖️給付金額で算出)は、男性で1位の評価をもらっているそう!

知らなかったけど、制度っていう面で見ると日本は意外と進んでいる国だということがわかりました。


では、なぜ育休の取得率が低いのか、、、

これは本書にもあり、わたしも思うところですが前例が少ないことが要因だと考えられます。今や7割の育休取得率があるノルウェーのお父さんたちですが、以前は3%ほどだったそうです。93年に男女の平等を進めようと改革され、改革直後に35%まで上昇。その後7割まで増えたのは改革直後に育休をとった一部のお父さんたちの勇気がもたらしたものでした。男性の同僚あるいは兄弟に育休を取得した者がいたとき、育休取得率は11〜15%ポイントの上昇につながったというデータがありました。また、会社の上司が育休をとったとき部下に与える影響は同僚同士の影響よりも2.5倍も強いこともわかっているそうです。

ここから学んだことは、誰だって前例がないことは不安だということ。日本のお父さんだけでなくかつてのノルウェーのお父さん達だって誰も育休をとってないのに自分がとっていいのだろうかと感じていたと思います。一人の事例が2、3人目へと繋がり今の育休取得率につながっていったのでしょう。そう考えるとお父さんの育休は制度さえ作ってしまえば、お金さえつぎ込めば上手く機能するというものではないから難しいし時間もかかるかもしれませんが、まずは前例を増やしていくということが必要ですね。

知り合いの旦那さんは「前例がなければ作るものだ」と言って半年の育休を取得したそうです。今はそんなふうに勇気ある行動をしているお父さんたちが徐々に増えてきていると思います。わたしはこれから社会にでる助産師ですが、そんなお父さんたちを支えていけたらなと思います。

おしまい


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