大事なことは小さな声でゆっくりと(011/100)
社会人になった春。入社した会社で初期配属されたのは2人チームだった。10個上の先輩と私。会社の中でも、チーム構成も仕事内容も少しだけ"ふつう"からズレた環境だった。そのせいか別チームの人に「大丈夫?」と聞かれることも多かった気がする。
ただ、同じチームの先輩は面倒見が良くなさそうにみせかけて、とてもよく見てくれた先輩だった。当時はあんまり気づかなかったけど。
私は先輩から誕生日だったかなんだだったかで、プレゼントをもらったことがあった。茶封筒を開けると出てきたのはノートが