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「過ごし方」を教えてくれる人、くれない人。

「心地よい場をつくるために必要なことは何か」

それは「安心・安全」であることが大切だとファシリテーションを仕事でやっている人から教わったことがあった。

「安心・安全」という言葉を耳にして、ああ、なるほどなぁ、と思ったのは、自分の性格に引っかかるものがあったからだ。

お店でもイベントでも、新たな場、はじめての場に行くときには、緊張するし、人見知りもするし、その性格もあって、「その場で自分がどのように過ごしたらいいのか」というルール探しをしてしまう。

場を壊しさないように、自分が出しゃばらないように、NGポイントが気になってしまうのだ。

だから、最初に、その場をつくっている人が、その場のルール、つまり「過ごし方」を共有してくれるのは大変うれしい。

「最初に○○をして、次に△△をして...という流れで今日進めていきます」

「気になることがあったら、最後の質問タイムでお聞きししますね」

「会計はテーブルでお伺いしますね」

など、本当にちょっとしたことなのだけど、その場のルールを知ったうえで物事が進むのと、知らないのとでは、落ち着いて過ごせるかどうかに大きな違いが出てくる。

だからこそ、その場での過ごし方の説明や、その場のなかで話すこと・やることの意味を前もって伝えておくことは、超大切だ。

宿での施設案内、文章におけるリード分、取材における媒体・問いについての説明、旅行でのツアー行程確認、とかもそれに近い気がする。

ゲストハウスで働いたり、ライターとして書いたり、添乗員をやったりもしたけど、その意味を今になって噛みしめる。

「自分が何をしていいかわからない」

「文脈が読みにくい(話が唐突すぎる)」

というソワソワする人がいる状態は、あまりよい場ではないと思うのは、やはり自分の体験からなのたけど、

そうやって”置き去り状態”をつくらない人がファシリテーションがうまい人だよなぁと、あらためて思ったのでした。

cf. 「前置き」をすっとばす大人にだけはなりたくない

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