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さんざん聞いて知った気でいたのに、わかっていなかったこと

長男、卒業しました。


長男18歳、3月に支援学校高等部を卒業しました。
小学部からなので12年お世話になった学校でした。
つまり、12年の間、学部が変わったとはいえずっと同じ施設に通っていたわけで。
この春から無事に入所が決まった生活介護事業所にお世話になる事になったのだけど、完全に新たな場所で、今までお世話になっていた人が全く居ない環境になるのは幼稚園卒園以来です。
何度も実習をさせてもらって、長男自体は事業所に行くのをとても楽しみにしているし、利用者さんとも既に仲良くなっています。

把握していた以上の出費

やはり障害者福祉事業所は「仕事をして稼ぐ」場所ではなく「障害者の生活支援」の場なので、利用者本人の工賃以上に出費の方が断然多い。
とはいえ実際各家庭から事業所に支払うのは昼食代くらいなもので(それがそこそこするのだけど)、それと別途で希望者のみで旅行積立があるくらい。
もちろんそれは、PTAの研修旅行などでいろんな施設を見てまわって、どこの施設もそうであることは把握していました。

実際、入所が決まり、支援移行会議も終わり、大体の事業所での動きがわかったところで保護者会の説明もありました。
「保護者会」があるということは「会費」もあるということにその時気がつき、まあ学校で言うPTAのようなものだしと納得はします…PTA会費に比べるとだいぶお高めだけど。
(資料を見ると、数年前は今の倍の会費だったようなので、それに比べたら良かったかな)
支出は、お誕生会のお祝いだったりお悔やみだったり事務費、イベントの際の必要経費など、PTA会費と同じような感じ。

なるほど毎月の事業所からの引き落としと旅費積み立ての他に、保護者会の会費もあるのねと理解したところで、さらに知らない情報がぶち込まれます。

「協力金というものがあって」

協力金?????
協力というくらいだから任意ですよね?
と思ったら、初年度は必ず最低一口納入する事、という事だった。
施設の維持・修復・拡大などの費用に当てているとかで、それこそ創業当時の保護者さんなどは数十万・数百万単位で寄付していたそうで、いわゆる寄付金ですね。
確かに、これからお世話になる事業所さんは、小学部の時に見学に行った時より倍以上に大きくなって綺麗で過ごしやすそうになった。
今後も長男が過ごしやすい環境でいるためには必要経費ではあるな、と納得はしたけど、最低限の一口の金額が数万単位で「お…おう…」と言いたくなるレベル。
ただし、これは初年度に一度支払えば今後の強制はないそうで、でも出していただけたらありがたいですよ、というものらしい。

つまり、今年度は
昼食代(一食×日数)+旅費積み立て+保護者会費+協力金
その他都度都度の必要経費などもあるので
年間数十万の支出になりそう。
まあ障害者年金(今は二十歳前なので特別児童扶養手当)から出せば何の負担も無いので問題なし。
ただ、工賃は年間万単位行くか否かなくらいなので、利用者本人は「お仕事に行く」感覚でも、家族は「事業所にお世話になる」という感じかな。

時代が悪かったとは言いたくないけど

コロナ禍になってから、学校のPTA活動も放課後デイの保護者会もだいぶ縮小され、情報収集の場としてかなり役立っていた飲み会も無くなってしまった。
いわゆるコロナ禍と言われるようになった時期って長男が中学部を卒業して、これから高等部ですよー現場実習頑張りますよーてな頃で。
先生方も実習の受け入れ先を探すのも難航していたようだったし、こちらも希望の実習先に行けるとは限らないよって感じだったし、それに加えて「改正で、学校を卒業したら日中一時も含め利用できなくなる放デイが複数あります」というのを知らされたのも高等部入学のタイミングだった。
長男が利用していたところも当てはまっていて、卒業後の日中一時の利用先を新たに探さないといけないという作業も加わった訳で。

そう、小学部の頃からいろんな先輩ママさんから情報を得て、それを参考に卒業後のあり方をざっくりながら考えていたものが、高等部に上がって「これから就職活動だぞ」というタイミングで、全部無になってしまったのです。
それに加えて飲み会など保護者で集まる機会もなく、学校行事でも学部別、学年別で行われることが増え、先輩ママさんとお話しする機会も無くなってしまって、情報といえば、学校の進路担当の方と担任、それと相談支援員の方だけ。
それでも皆さんにたくさん協力してもらって、もちろん長男自身も頑張って、何とか内定をもらった時には私も叫んじゃったし、先生方も放デイの職員さん達も「よかったねー!」と喜んでくれた。
何とか今後の行先が出来たと安心したところで、学校と事業所間では出てこなかった「保護者」というものの存在に気付くわけです。
とはいえ、どこの事業所にも保護者会は大体あります。保護者会があるってことは、会費もあります。
出費どうこう言っていたけど、結局は完全に失念していた私が悪いのです。
でも協力金はマジで知らなかった。
もし、例年通り先輩パパママさん達との飲み会があったら、高等部になってたからいきなり現実を帯びてきた進路についていっぱい質問したかったし、事業所のお仕事形態とかイベント事とか、それこそ月々の支出とか聞いてたと思うんだよね。
そういうのが無いのって結構情報得られないんだなとつくづく痛感した。
あと、私自身友達がいないから、放デイ辞めて放デイの保護者の集まりがなくなったらもう飲み会なんて一生無いわ…

長男の過ごしやすい環境を

なにはともあれ、いろんな場所で実習させてもらって何だか不安が残るな…と感じつつ、見学だけさせてもらった事業所が何だか一番しっくりきてる!と思って、2年時にも一度も実習した事なかった上に実習期間でも無いのに半ば無理やり実習をねじ込んでもらって、そこから間髪開けず後期実習もさせてもらい、最終的に受け入れてくれた事業所の方々には本当に感謝です。
長男に合う事業所を見つけられて入ることができたのは奇跡と言ってもいいくらいだし、何よりこれから先ずっとお世話になることを考えると、今後も長男にとって過ごしやすい場所であってほしいので、協力できることは協力していきたいし、家庭でも、今まで通り、いや、今まで以上に楽しく暮らせるようにサポートして行きたいところです。

でも、実は送迎に関しても持ち物に関しても、学校の時よりかなり負担が減って楽になったな、と思っている初日でした。

今年度は末っ子も幼稚園に入園するので、またちょっとずつブログやnoteを書けていけたらな、と思っています。

私の記憶力があまりにも不安定なので忘備録は必要なので。

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