淡海

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『世界滅亡の十年後』

 新幹線を降り、品川駅のホームに立つ。東京に来たのだ。十年前憧れたこの場所は、社会人三年目の月の給料の少しを使えば、二時間半で呆気なく届く距離にあった。外回りの山手線に乗り換え、新宿駅に到着したのは十三時過ぎだ。  改札を出て表示を見ると南口と書いてある。歩道の端に横断幕を掲げ、未だ終わりの見えない感染症について、何やら口角泡飛ばし語っている人が居るのは、関西の大きな街と何も変わらない。地図アプリを開いて確認すると、目的地である結婚式場は東口の方らしく、ここからは少し歩く必要

    • ひと夏の不謹慎な旅――住野よる『恋とそれとあと全部』書評

      1450円+税、文藝春秋、2023年  友達から「人が自殺した現場を見に行こう」と言われたら、たいていの人は面食らうか眉を顰めると思う。何故? 人の死を面白がるのはよくない——つまり、不謹慎だから。他人の死に好奇心を感じるのは、やはり後ろ暗さを覚える心の動きだろう。それが自死であるならば尚更かもしれない。 そんな「人が自殺した現場を見に行く」少年少女の物語が本作である。高校二年生の「めえめえ」は、下宿仲間でありクラスメイトであり片想い相手の「サブレ」に、この不謹慎な旅に誘わ

      • ##NAME##に入力される名前──児玉雨子『##NAME##』書評

        1600円+税、河出書房新社、2023年    先月上旬、未成年の出演者がいる可能性があるとして埼玉県営プールで予定されていた水着撮影会が中止になり、主に表現の自由の観点から話題になった。その数日後、本日19日に受賞作が決定する第169回芥川賞の候補作が発表された。何の偶然か、そのひとつがジュニアアイドルを主題としたこの作品だ。  帯の表面には、次の通り簡単なあらすじが付されている。 最初このあらすじを見た時の率直な感想は、「なんか妙な取り合わせだな」だった。何せジュニアア

        • 東京のちょっとおしゃれなとこ紀行(2023/02/02)

           語彙力のかけらもないタイトルだが、目黒・恵比寿・吉祥寺を総称する語彙が無かったので許してほしい。今朝ならぬ今昼起きたら14時だった。1日も後半戦である。しかし家でグダグダしているのも勿体ない。ということで帰りが遅くなるの上等で散歩に出ることにした。ちょうど行きたいところがいくつかあったのだ。というか東京の未踏の地は全部一度は行ってみたい。  まずは電車を乗り継いで目黒に行く。『恋する寄生虫』の聖地である目黒寄生虫館を訪れるためである。高校の頃からずっと来たかったので、実に3

        『世界滅亡の十年後』

        • ひと夏の不謹慎な旅――住野よる『恋とそれとあと全部』書評

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          東京の空は(2023/01/30)

           広尾の都立図書館にレポート用の論文を取りに行った帰り(最近毎日レポートの参考文献がきっかけに日記が始まっている気がする)、頭上から聞こえる轟音に顔を上げると、飛行機が見たことのない大きさで羽ばたいていた。  東京の空は飛行機が大きい。東下り(昨日のアレを早速使わせてもらおう)してきて、驚いたことの一つだ。もちろん実際に機体が大きいのではなく、飛行機が僕が生まれ育った京都や滋賀と違って、低空を飛行しているからそう見えているだけだ。空港が近いからだろう。港区ともなれば尚更なのだ

          東京の空は(2023/01/30)

          「上京」っておかしくね?(2023/01/29)

           ネタが無かったので昨日の分はお休みです。いや、今日も特にネタが無いのだが二日連続で休むとその先もどんどん休んでしまうので書くことにしよう。元不登校児なのでこの辺の心理はよくわかるのだ。何も嬉しくないが。  レポート用の本を読んでいて、「上京」という言葉が目に留まる。ときに、上京というワードは、よく見るとどこか違和感がある。  何も僕が関西出身だから「上京言うんはは京都に行くことどす」などと京都原理主義的な理論を展開したいという訳ではない……と思ったがある意味そうかもしれない

          「上京」っておかしくね?(2023/01/29)

          積読が崩れるとき(2023/01/27)

           積読というのは何故増え続けるのか。一冊読むまで次の一冊を買わないとか、そうやって決めれば防げるのではないか。それが不可能な理由を僕は知っている。すなわち、積読というのは、自分の中の「旬」を過ぎると、一気に触れがたくなるものなのである。読みたい本なんて、その時々で変わるのが普通だ。だからある時読みたいと思って買った本でも、積んでいるうちに「旬」を過ぎてしまって、あまり読む気にならなくなってしまうのだ……これが僕の考える積読が増えるメカニズムなのだが、どう考えてもドヤ顔で言うこ

          積読が崩れるとき(2023/01/27)

          時計屋さん(2023/01/26)

           また中断してしまったが、とりあえず今日の分だけ書くことにする。他の日は気が向いたら書くが、まあ気が向くことはまずないので埋まることは無いであろう。  腕時計が止まってしまったので、電池交換をしてもらいに本キャンの前の時計屋さんに行った。少し前から遅れることが多くて調子が悪かったのだが、今朝見ると秒針が一歩進んで一歩下がる、僕の積読の消費ペースのような動きをしていて、プロの手を借りざるを得なくなったのである。しかし、前回電池を変えたのは確か八月だったはずなのだが、こんなに早く

          時計屋さん(2023/01/26)

          熱が下がりました(2023/01/21)

           陰性の検査結果が出てから一夜明け(と言っても、ここ二日は昼も夜も眠りこけていたので昼夜の区別は最早ない)、病院からの指示に従って再受診に行くことにした。場合によっては再検査もしてもらおう。家を出る前に昨日しんどすぎて入れなかった風呂に入ったら気分が悪くなった。オンラインで四限の演習を受けているうちにマシになったので不幸中の幸いである。病院に行くと、喉をちょっと見られて終わりだった。それで一四〇〇円取られるのだからなんだか理不尽な気がするが、素人には何も言えない。昨日受け取り

          熱が下がりました(2023/01/21)

          なんで私が陰性に!?(2023/01/20)

           PCR検査と抗原検査を受けてきた。その場で出た抗原検査の結果が陰性で、驚きながらも帰宅し、病人なのをいいことに爆睡していたら、夕方にPCR検査の結果も届いた。こちらの結果も陰性である。インフルエンザの検査もセットでしてもらったのだが、それすら陰性。本当にただの風邪らしい。昨日あれだけ気を揉んだのは何だったんだろうか。  とはいえ相変わらず熱はあるし鼻水と頭痛と寒気もひどいので、しんどいことには変わりない。処方箋は風邪全般のものを出してもらったが、家の近くに受け付けている薬局

          なんで私が陰性に!?(2023/01/20)

          期末のコロナ 無限レポート編(2023/01/19)

           溜めていた分の日記は諦めることにした。書かなければならない文量が増えれば増えるほど、ますます消化しづらくなるのだ。さっき上げた不登校についての話と同じである。という訳で三が日以降断絶していた日記を再開しようと思う。  体調が悪くて、バイトを一時間半で早退した。もともと出勤前から倦怠感と鼻水の症状はあったが、このくらいならいけるだろうと思ったら、すぐに熱っぽくなってきた。バイト先の皆さんには申し訳ない。帰ってきて熱を測ると、なるほど確かに普段より高い。僕は平熱が高い上、常にう

          期末のコロナ 無限レポート編(2023/01/19)

          書評①:辻村深月『かがみの孤城』

           二〇一八年に本屋大賞を受賞し、現在アニメ映画が公開中の本作のテーマは「不登校」である。  中学一年生の安西こころは、学校でのとある出来事により不登校になってしまう。母親から勧められた学校外のスクールにも行くことができず、また不登校の理由も言い出せないことから親との関係も上手くいっていないある日、自室にいたこころの目の前で鏡が光り始める。手を触れたこころは鏡に吸い込まれ、その先には西洋風の城と、狼の面をつけた少女と、同年代の少年少女が六人。狼の面の少女は、七人に「三月三十日ま

          書評①:辻村深月『かがみの孤城』

          寝正月2(2023/01/03)

           完全なるフラグ回収である。ばっちり二度寝三度寝を決め込んでしまった。起きたら十五時でその後も例によってTwitterとYoutubeの一日である。まるで成長していない。三が日であることを免罪符にしよう。  二十二時ごろからTLの話題に恋愛診断が上ってきたので、例によってやってみる。定期的に流行るのは何故だろう。診断の結果、話し合う能力と自信や余裕が高くて愛情表現が下手だと言われた。あと好きなものの欄に真っ先に「自分」が出てきた。なんかナルシストのクズ男みたいで嫌だし、そんな

          寝正月2(2023/01/03)

          寝正月(2023/01/02)

           本当に何もしていない。起きたら十五時だったしその後もひたすら無為に時間を過ごすだけだった。寝正月もいいところである。本くらい読めればよかったのだが、「小説書きたいけどだるい」状態を一日中続けた結果、ただYoutubeとTwitterに時間を吸い取られるだけだった。まったくもって非効率である。  両親から年賀状が届いていたが、何故か「俺また何かやっちゃいました?」で有名なラノベ『賢者の孫』のコミカライズのテンプレートで作成されていたのが謎である。両親はネットに強いタイプという

          寝正月(2023/01/02)

          東京の年明け(2023/01/01)

           日記を再開することにした。三年生からゼミで課題にもなるので、その予習でもある。とか言いながら早速日付を回っていることには目を瞑ってほしい。目標はこの日記をそのままコピペするだけでゼミの課題になるようにすることだ。  今年の正月は実家に帰らなかった。こちらにいる高校の同期二人と一緒に年を越したのだ。こういう機会が無ければ、東京に住んでいながら一度も東京で年を越さずに終わることもあると思うと何だか不思議な感じがする。実際、家族と一緒に新年を迎えなかったのは人生初だ。  二人の同

          東京の年明け(2023/01/01)

          破損したパソコン、破損(ハソ)コン

           大学入学以来ずっと使っていたパソコンが壊れた。サポートセンターの人曰く、マザーボードが壊れたらしい。そうそう一年半で壊れるものではないので、何回か地面に落っことしたのか、バッテリーが激熱になった時にも使用をやめなかったのが原因だろう。六万かかるらしいのでとても修理には出せない。自業自得といえばそれまでだが、それなりに愛着があるし、ちいかわとヨコハマディビジョンのステッカーも貼ってあったので、かなりショックである。この文章は実家で使われていなかったので送ってもらった代わりのP

          破損したパソコン、破損(ハソ)コン