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僕をいじめていた君たちへ。

僕は、いじめられていた。きっとその経験をしたことがある人は少なくないだろう。

小学校6年生の後半になってからの話なんだけど。学校休んだ日って、クラスからのお知らせ的な紙もらえるやん。みんなから待ってる!みたいなメッセージもらえるやつ。いつからか、その紙の僕の名前のところにいたずら書きされてて、それが消された状態で家に届けられるようになったんよね。

そこからなぞにいじめがエスカレートしていった気がする。卒業前の全校集会みたいなので体育館集まる時があって、下駄箱いったときに上履きに紙切れが入ってて、はじめての「伝えたいことあるので体育館裏きてください」的なシチュエーションかと思って紙開いたらめちゃくちゃ死ねって書いてあったことあった。そのときは、そういうあからさまないじめは初めてだったから帰ってからその紙はさみでじょきじょき泣きながら切ったんよね。かわいいよね。

卒業して、中学に上がっても別件でいじめられることは続いて、中学生らしいいじめに発展した。教室中に聞こえるくらいの音で背中殴られたり、僕が取った体育祭の新記録もタイムの測り間違えって言われたり、存在意義すら怪しくなるような時期を過ごした。殴られるのは決まって背中だった。正面から来たことはない。必ず目の届かない背後から。卑怯な奴らだ。

ここで当時の僕のかわいかったポイントを話そう。うちのお風呂には大きな鏡がある。湯船に浸かっている時は当然、曇っている。やっぱり、湯船に浸かる時って、いろんなこと考えるやん?その時も、いじめられていることについて考えていた。曇った鏡に、お湯でふやけた指で、僕のことをいじめてくる人たちの名前をフルネームで書いていった。今考えたらまるで、デスノートみたいだ。それで、それぞれとどうしたら仲良くなれるかをずっと考えていた。ここ。かわいいポイント。健気だなぁと我ながら思います。

結局仲良くなる作戦は失敗に終わった。というより、仲良くなる術が見つからなかった。

殴られて、罵声を浴びて、虐げられる。そんな経験をしてきた。もっと辛い目に遭ってる人もたくさんいると思う。辛いよな。これで、人間の醜さの序章を知った。

だけどこの経験してよかったって思う。めちゃくちゃ辛かったけど、人間の多様性を知るきっかけにもなった。また一つ濃い人間になれたと思っている。

いじめをしている人は地獄にでも落ちたらいいってどこかで思ってるけど、被害者は、そいつらよりずっと強くて、人間味のある人に成長できてると思うから大丈夫。成長させてくれてありがとうな。僕らはきっと誰にも負けない。

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