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印象に残ったサイトの感想

とても印象に残ったサイトの感想を言語化してみます!

該当サイト「ミニフジコ | MINI FUJI-CO | 小さくおいしいリンゴの物語」http://minifuji-co.com/

サイトを見た感想は主に2つです。
1つ目は「売り方が画期的」、2つ目は「商品訴求点やインパクトをデザインが上手く伝えている」ということです。以下、具体的にどこからそのような感想を持ったかをお伝えします。

【アジェンダ】
1.ミニフジコの売り方
2.デザインの伝え方
3.まとめ

1.ミニフジコの売り方
1-1. ミニフジコの訴求ポイント
前提として、考えたミニフジコの訴求点は以下4点です。

①食品としての価値

∟サイトの記載より美味しさの他、「子どもでも丸ごと食べ切れる」「お料理の主役から脇役までアレンジできる」といったメリットがあると分かります。

②鑑賞物になる

∟サイトの記載よりインテリアとなることが分かります。鮮やかな色合いや、小さくて可愛いサイズ、丸身を帯びたフォルムから綺麗さ、可愛さを感じます。また、林檎に貼る目のシールも売ることで林檎を擬人化できます。以上から消費者の部屋などに飾ることで装飾欲を満たせると考えました。

③発信対象になる

∟サイトに記載はありませんが、SNS映えに用いることができると考えました。SNSにアップすることで、上記「鑑賞物」で述べた見た目から綺麗さ、可愛さを表せます。また、
シールにより林檎を擬人化することでSNSでの投稿を見る人に驚きを与えられます。加えて、調理物もSNSにアップできるので投稿内容のレパートリーが増えます。
以上の要素からSNSで発信することで自己顕示欲・承認欲を満たせると考えました。

④収集対象になる

∟サイトに記載はありませんが、収集対象となりえると考えました。林檎に貼る目のシールも売ることで林檎を擬人化することや、シールにも種類があることから、消費者が林檎に愛着を持ち、集めたくなると考えました。これは幼少期のぬいぐるみ集めやシール集め・日本古来の貝収集に見られるような女性の収集欲に刺さると考えました。

1-2. 想定ターゲットとニーズ
対して、想定されていると予想されているターゲットは以下の通りです。

・性別:女性
・年齢:20〜30代
・属性:社会人数年目のOL〜若めの主婦
・ターゲットが持つニーズ
SNS映えを好まれます。食品やインテリア、観光地を好んで写真に撮りSNSにアップされます。可愛い・綺麗・お洒落なものを飾りたい、見せたい、広めたい、集めたいというニーズを持つと考えました。

※ターゲット想定理由
サイト内の写真の女性の見た目が20代に見えることや、全体的なデザインのポップさ、商品単価が高いため学生までは若くないことを考慮し、下限は20代辺りを推測しました。また、商品説明の「子どもでも丸ごと食べきれます」という文言から小さなお子さんがいらっしゃる若い主婦層も想定していると考え、上限を30代辺りまでと推測しました。

1-3 ミニフジコの売り方
まとめると、双方それぞれの訴求ポイントとニーズを考慮して、「食品としてだけでなく鑑賞・発信・収集対象となる」という売り方をしていると考えました。

従来、味で勝負する果物を、食品以外の用途としても売ることは稀な印象を受けるため、新鮮さを感じました。
また、果物を擬人化する広告・CMはよく見かけますが、これは食べ物としての購入を促進させる役割に留まっていることが多いように感じます。今まで、広告の通り擬人化して日常に取り入れる商品を見たことがなかったのでミニフジコの売り方は画期的だと思いました。

2.デザインでの伝え方
伝え方の内、表現において3点、内容において1点からミニフジコの訴求点やインパクトを強めていると思いました。

2-1.【表現】全てのデザインがまとまって見える点
サイト内のどの表現を取り上げても明確に「ミニフジコを表している」と分かる為、全体的に非常にまとまって見えます。

例:
・タイトル 「MINI FUJI-CO」のフォントがに富士山があしらわれている
→商品名の一部である「フジコ」
・写真女性のファッション(ネイル・アイシャドウ・イヤリングの赤/丸みを帯びた髪型であるボブカット/イヤリングの丸さ)
→林檎
・全体的な配色がピンクと水色
→林檎と富士山

全体的にまとまって見えるので、より見る人の記憶に残りやすいと考えました。

2-2.【表現】デザインが対照性を持っている点
対照性を用いてインパクトを残しているように感じました。

例:
ミニフジコの「小さい」見た目
⇄商品名のフォントに用いられる「大きい」富士山
林檎の「赤」
⇄商品名のフォント・サイト背景に富士山の「青」
「食べる」林檎
⇄「食べられない」シールを林檎に貼る

インパクトを残し、差別化することでブランディングに役立っていると考えました。

2-3【表現】商品購入ボタン「Buy」の位置
商品購入ボタン「Buy」がサイト内のどこを見ていても押せるように表示され、購入につながりやすいように工夫されています。そのため、本サイトが鑑賞サイトではなく、購入促進サイトであるということが閲覧者の意識に潜在的に刷り込まれると考えました。


2-4.【内容】コンテンツがフル活用されている点
商品の訴求点にまつわるコンテンツを余すところなく掲載しています。

例:
・食品としての価値
→調理レシピを掲載。使用個数1個のレシピから掲載することで取り組みやすさにつなげています。商品価格の高さから人によっては大量に購入できないと考えられるため、少量でも調理できるレシピを掲載し、購入しやすさにつなげているように感じました。
・鑑賞物/発信対象になる
→商品Instagram。Instagramの内容を一部サイト内でも見せることで、SNSへのアップを想起させていると考えられます。また、インテリアの仕方も想起させていると考えられます。
・発信対象になる
→サイト内女性のポーズ。林檎と一緒に映ることで、Instagramでの発信例を暗示しており、SNSへのアップを想起させていると考えられます。

3. まとめ
以上からミニフジコの「売り方が画期的」、「商品訴求点やインパクトをデザインが上手く伝えている」という魅力を感じました。

また、このような「味以外の部分も押し出す」画期的な発信の仕方をされていることに意外性を感じました。
本サイトにおいて、どのような過程・提案を経てこのような素敵なサイトになったのか大変気になりました。
自分も、お客様の商品の訴求ポイントを分析し尽くし、ブランディングに役立つデザインを提案していきたいと考えています。

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