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UXデザインにおける考え方・用語

「UIデザイン: みんなで考え、カイゼンする。」(栄前田勝太郎、河西紀明、西田陽子著)の第六章で述べられているUXデザインにまつわる考え方・用語の一部を理解するために、他サイトも参考にしながらまとめてみます。

⓪そもそもUXデザインとは
①UXにおける時間の概念
②ユーザービリティとは
③UXハニカム
④UXピラミッド

⓪そもそもUXデザインとは

「ユーザーエクスペリエンストはプロダクト、システムまたはサービスを使用したとき、または仕様を予測したときに生じる知覚や反応」(国家規格「ISO9241-210」より2010年)

→何かの状況(文脈)を示しており、そこには対象となるコト・モノ(System)と人間(ユーザー)とが密接に関わっている。

「デザイン」には「目的を持って具体的に立案・設計すること」という意味が含まれており、UXデザイナーには「仕組み」を設計する役割がある。

①UXにおける時間の概念 

予測的UX・一時的UX・エピソード的UX・累積的UXに分ける事ができる。

なお、UXを「利用前」「利用中」「利用後」「利用時間全体」という4つの期間で捉える考え方を「UXタイムスパン」という。また、利用プロセスにおけるそれぞれの段階でユーザーが感じる体験全てがUXを構成しているという考え方を「UXタイムライン」という。

①予測的UX

@利用前 体験する前に想像する時。

知ってもらって買ってもらうまでの活動(マーケティングやチャネル)

予期的UX正しいスライド

↑絵はSpotifyと出会ったうさぎのうさ子です。

②一時的UX

@利用中 実際に体験する時。

ここがUI。プロダクトの部分。UIはUXの一部。

一時的UXスライド

↑使うほど発見が!

③エピソード的UX

@利用後 ある一つの体験を内省する時。

カスタマーサービスに重なる。

エピソード的UXスライド

↑Spotifyで色々な体験ができました

④累積的UX

@利用期間全体 体験全体を回想する

累積的UXスライド

↑口コミやブログで広まる広まる…

②ユーザビリティとは

ユーザーの利用状況、環境に応じた側面での「使いやすさ」を表現するもの。システム視点よりもユーザー視点に焦点を当てており、「有効さ」「効率」「満足度」「利用状況」の4つで構成される。(国家規格「ISO9241-11」より1998年)

ユーザビリティの評価は被験者が利用し評価する「ユーザービリティテスト」と専門家が評価する「エキスパートレビュー」がある。(定性)

この他アンケートを用いて評価する事がある。(定量)

うーさビリティスライド

↑Spotifyを具体例にしたユーザビリティ

③UXハニカム

ユーザーにとって「価値がある体験」を6つの評価軸で分類したもの。

Peter Morville氏が提唱。

UXハニカム

↑具体例で理解するためにSpotifyで当てはめました。

④UXピラミッド

UXハニカムの7つの構成要素を3つのレベルに分類したもの。上位に行くほど高い満足度を示し下位は最低条件を示す。

UXピラミッド

引き続き具体例を当てはめながら理解していこうと思います。

◆参考文献・サイト

・「UIデザイン: みんなで考え、カイゼンする。」(栄前田勝太郎、河西紀明、西田陽子著)2019/3/19

UXデザイナーに求められる2つの共感力 2019/12/10

「UXを知ったばかりの私が疑問に思った4つのこと」〜新卒がUX MILK編集長に聞いてみた〜 2020/6/10

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