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胸に刺さる「性」についての曲

YouTubeで偶然巡り会った、「性」をテーマにした曲を3つ厳選。きっと私だけじゃなくて世界のどこかに生きるいろんな人を救っていると思う。


1.女の子になりたい / まふまふ

可愛くなりたい男の子の歌。ボーイッシュなファッションに憧れながら可愛い服を与えられてきた私とはある意味真逆。でもだからこそ「自分らしくなりたい」という共通の感情が吐露されている気がして、初めて聴いた瞬間に泣きそうになった。

他の人から見た「似合う自分」じゃなくて自分から見た「好きな自分」になりたい。

2番Aメロの歌詞は、まふまふさん本人も自分の声質に悩んだ時期があったのかもしれないと切なくなる。高音ボイスを自分だけの武器にして歌い手として活躍するまふまふさんをかっこいいなと思った。

ちなみにサビのピアノの音もめちゃくちゃかっこいい。


2.ラブソング / ねえ、忘れないでね。(現・センチミリメンタル)

性行為って何なのか。命が生まれるって何なのか。愛って何なのか。

セックスという行動は、なんとなく隠すべきことで、ときには汚いとすら思われて。だけど私たちはみんなそこから誕生していて。見ないようにしてきた矛盾を突き付けられて、そういえばと気づかされる。

その場限りの性欲や快楽、誰かへの好きという気持ちや愛情。複雑ないくつもの感情を抱えながら人は生きているのだと思う。

神秘的かつ哲学的、そしてなかなかにストレートで攻めた歌詞に惚れた。


3.ヴィラン / てにをは

性的マイノリティであることが、誰かから嫌われる理由になり、排除の対象になる。社会における少数者の生きづらさ。そこにあるのは単純な悲しみだけじゃない。

どうせお前も本当のことを知ったら離れていくんだろ。会ったこともないくせに悪者扱いしやがって。だったらあんたらの言う「普通」のふりをしてやるよ。あくまでも「ふり」だけな。

そんな投げやりさや、マジョリティを鼻で笑うような汚い感情も同時に持っている(少なくとも私の場合は)。この曲はそういった闇の部分をすくい上げてくれている気がする。

どうせなら他者との違いにおびえたりふさぎこむよりも物語の悪役になったつもりで生きてみれば楽になれるかもしれない。

ネットではこの曲について様々な考察が飛び交っているが、歌詞の意味を考えずにフィーリングだけで聴いても、かっこいいメロディとおしゃれなMVを楽しめて良い。


以上、私の胸に刺さった3曲。

それでは。

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