MTGの新環境スタンダード大会の結果をまとめてみた +おまけ。

0.初めに

お久しぶりです。初めましての方は初めまして。Ombreと申します。
 簡単な自己紹介をするとハースストーンというDTCGの元公式プロリーグプレイヤーです。MTG歴はHSを始めるまでの16年ほどで、主な実績はWMCQ準優勝です。ハースストーンではHS Replayという統計サイトを活用して結果を出してきました。
 今回はふと思い立ったので「カルロフ邸殺人事件」発売後にあったスタンダードの大型大会4つの全試合結果を集計しました。

1.集計対象

MTG melee で確認することが出来た以下の4大会の全対戦結果を集計しました。

ジャパンスタンダードカップ:『カルロフ邸殺人事件』
リバウンドスタンダード Supported by 楽天ブックス
Standard $5k Open 8-slot RCQ
蒼紅杯~カルロフ邸殺人事件カップ

デッキのアーキタイプについては登録されているまま使用していますので実際に使用されたデッキと異なる可能性もあります。
また引き分けについては対戦自体無かったものとして扱っています。

2.集計結果

2.1 使用率上位20デッキとその勝率
2.2 使用率上位3デッキの個別マッチアップ勝率とおまけ
2.3 対戦総数30戦以上の高勝率デッキ

総参加者:954名
総試合数:2897試合

3.おまけ その1

(現在全くMTGをプレイしていないのであまり参考にならないと思いますが)まとめてみて感じたことと、個人の意見です。

・主要デッキ同士の相性は拮抗している。ぱっと見の勝率ベースではボロス召集がとても優秀に見えるが環境が固まるにつれて雑多なデッキは減り、他2デッキと同程度に落ち着きそう。

・スゥルタイリアニはボロス召集に対して6戦6勝の結果を出していて気になる。参考リスト:ジャパンスタンダードカップTOP8

・使用率が高いとミラーマッチの比重が増えるので勝率が50%に近づくといわれることがあるが、確かにその傾向はあるので今回併記してみた。恐らく想像していたより影響は小さく感じたはず。ハースストーンでは3つのデッキを1つの大会で使用できたため使用率がMTGと比べて異様に高くなる事もあったが大体使用率50%を超えたあたりから気にし始めていたのでそこまで気にしなくて良い。勝率の数字自体はこれくらいの試合数では簡単に動くので0.5%の差を大きく捉え過ぎず、あくまで全体の傾向を把握する程度と考えるとGood。

4.おまけ その2

今回使用率も勝率も非常に高かった「ボロス召集」について、好成績だったプレイヤーのリストと、残念ながら結果が奮わなかったプレイヤーのリストを比較してみました。

好成績だったプレイヤー25名のメインボードのデッキリストの平均と、結果の奮わなかったプレイヤー16名のメインボードのデッキリストの平均を算出してそれぞれ画像を作成し比較します。

その結果は以下の画像の通り(画像はもりゆきさん作の「MTGデッキ画像作成ツール」より生成しました。)

4.1 高勝率ボロス
4.2 悲しかったボロス

 見比べた結果、ほぼ変わらなかったですが個人的に気になったのは土地の配分。
 サイドボードの関係もあるのかも知れないですが高勝率群は白マナが多めなのに対して、悲しかったボロス軍は赤マナの方が多めです。採用されている呪文に大きな差異が無かった分、土地の配分は最適化する余地があるのではないかと感じました。またメインボードでは差が出なかったため今度はサイドボードが気になったので同じ要領で調べてみました。

4.3 ボロスのサイド

比較したはずなのに何故画像が一つなのか。そう、ほぼ変わらなかったのである。小一時間を浪費するのは私だけでいい。

 高勝率ボロス軍と悲しかったボロス軍でサイドボード、メインボード共に呪文には大きな差は見られなかった。しかしながらサイドカードの白いカードは展開札が含まれる上、枚数も多めであり、メインボードの土地の配分についてはやはり高勝率群の方が優れた傾向があったのではないかと感じました。こういった小さな発見や考察を続けていくのが私はとても好きです。

5.終わりに

 いつもはまとめても雑にXにポストするだけでしたが、今回はnoteにまとめてみました。作成した元シートは今回Xにポストしたり記事内で使用した画像の他にも色々調べることができる形式で作成しているのですが、良い反応を頂けるようであれば今後思い付いたことはnoteにまとめるようにして行きたいと思います。この記事が良かった、面白かったと感じた方はRTやイイネ、スキやフォロー等々頂けますと非常に嬉しいです!

 また過去には以下のような記事も書いておりますのでそちらも宜しくお願い致します。

https://ombre.hatenablog.com/entry/2018/03/06/220433

 最後までご覧頂きありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?