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なんでサンカルパは3回唱えるのだろう?

 先日、ヨーガニドラーでサンカルパをなぜ3回唱えるのですか?と質問をいただきました。”ヨ―ガニドラー”とは「寝たままヨガ」とか「眠りのヨガ」などと呼ばれる究極のリラクゼーションと言われるヨガの一つです。”サンカルパ”とはそのヨーガニドラーの中で唱えるご自身の理想やなりたいものなどの願望のことを指します。

 私がインドでの修行などでヨ―ガニドラーを学んだ中に、明確に1回が何で2回が何、3回だからこうと習っていないので明確にはわかりませんでした。せっかくご質問いただいたのに明確にお答えできず、すみません。

 ただ、『3』という数字はヨガ哲学やインド哲学で重要視されている数字です。トリドーシャ(3つのエネルギー)やトリグナ(3つのエネルギーの質)、トリムルティー(三神一体)といって『3』という数字を重要視している面があり、これに関連しているのではないかと思います。2極の世界から自由になるのがヨーガ。

 ”クンティーの息子よ 寒暑 苦楽は 夏冬のめぐる如く去来するが すべて感覚の一時的作用にすぎない アルジュナよ それに乱されず耐えることを学べ”、”アルジュナ 人類の中で最も優れた男よ 幸福と不幸に心を乱さず 常に泰然として動かぬ者こそ 大いなる自由を得るにふさわしい”(バガヴァッド・ギーター 第2章14-15節)


 また、これは私の個人的な感覚ですが3回唱える毎に自分自身の顕在意識から潜在意識へと徐々に深まっていく感覚があります。1回だけで潜在意識へとアクセス出来ればいいですが、唱える毎に深まる感覚がちょうど3回なのではないかと個人的に感じています。これは個人的な感覚なので1回や2回がいけない、ということではないと思います。

ご覧いただきありがとうございます。

Aya

参照:『Yoga Nidra』Swami Satyananda Saraswati, Bihar School of Yoga, 1998/ 『バガヴァッド・ギーター』上村勝彦 岩波文庫 1992年/『やさしく学ぶYOGA哲学 バガヴァッド・ギーター』向井田みお アンダーザライトヨガスクールYOGA BOOKS 2009/『インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ』スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳 めるくまーる 2010年/『新版インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ』スワミ・サッチダーナンダ著 伊藤久子訳 めるくまーる 2020年/『やさしく学ぶYOGA哲学 ヨーガスートラ』向井田みお アンダーザライトヨガスクールYOGA BOOKS 2019/『寝たまんまヨガCDブック』今津貴美 飛鳥新社 2016/

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