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会話が苦手な人はコミュニケーションの才能がある

こんにちは。コーチングを提供しているプロコーチのお松と申します。

先日、とあるクライアント(コーチングをご依頼いただく方)から「コミュニケーションが苦手なのですが…」とご相談をいただいて、いろいろと考え気づきがあったのでメモっておきたいと思います。

結論としては、「コミュニケーションが苦手だと感じている人は、コミュニケーショの才能がある人」が僕の考えです。

コミュニケーションが苦手とは?

なぜこんなことを考えたのかというと、コミュニケーションが苦手と相談してくれたクライアントに対して、僕は「コミュニケーション得意そうだなあ」と思っていて、相談された時に驚いたからです。話していても思慮深くて思いやりがあり、とても素敵な方です。

その方との会話を通して「思いやりのある方だからこそコミュニケーションが苦手だと感じるのだな」とわかりました。

どういうことか。思いやりのある人が誰かと会話するとき、相手の言葉をそのまま受け取らずに、その裏にある考えや想いまで想像していることが多い。「この人はこう言っているけど本当は○○と思っているのではないか」みたいな感じで。無意識のうちに相手の表情から察している部分も多いと思います。

そうなると、バーバルな情報だけでなく、ノンバーバルの情報まで入ってくるので、単純に会話の情報量が多くなってしまう。

情報量が多くなると脳の処理作業も増えて負担となります。よって、コミュニケーションって大変=コミュニケーションが苦手、と感じるのではないでしょうか。

才能とは「違和感」に気づけること

才能とは「違和感」に気づけること。えとみほさんのnoteで感銘を受けたのですが、本当にその通りだなと思っています。

才能とはつまり一般的なプロであれば見逃さない「違和感」に気づけるかどうかなのではないかと思う。

たとえば、わかりやすい例でいうと、歌手や音楽家は伴奏の音階が外れていることにすぐ気づく。ライターや作家であれば、段落のおかしな区切りや文末の重複にすぐに気づく。経理マンでもプログラマでも調理師でも美容師でも写真家でも医療従事者でも、プロであれば絶対やらないミスは瞬時に違和感を察知する。

このような間違いに気づいたときにプロはどう感じるのかというと、ざっくり言うと「気持ちが悪い」のだ。ところが、プロになって何年経ってもこの「気持ち悪さ」を感じられない人がいる。
(noteより一部抜粋)


思いやりのある人は、「コミュニケーションの違和感に気づける人」と言えます。会話をしていても、相手の表情や声のトーンなどから「発言の背景には〇〇があるのではないか」のように違和感に気づけるからです。

繰り返しにはなりますが、違和感を感じられるのは才能があるから。つまり、会話が苦手だと感じている思いやりのある人は、実はコミュニケーションの才能がある人なんです。


とはいえ、なかなか苦手意識って消えないですよね。その苦手意識を少しでも軽くできるよう3つの方法があるので、どれも抽象的ですがよかったら試してみてください。

①コミュニケーションが得意だと自覚する

先ほどお伝えしたばかりなのですが、まずは「自分はコミュニケーションが得意なんだ」という自覚を持つことが何より大切です。もちろん、すぐに100%そう思えるわけではないですが、少しずつやっていきましょう。まずは5%ぐらいを目指すのがいいと思います。

「そんな事言われても…」と思いますよね。自分で書いておいてなんですが、すごくわかります…。ただ、精神論で恐縮ですが、人って「これだ!」と自分の中で結論づけるだけで意識っておもしろいぐらい変わるんですよね。意識が変わると行動が変わります。騙されたと思って「自分はコミュニケーションが得意なんだ」と”決めて”みてください。

②相手を受け入れずに受け止める

思いやりのある人って、共感の力も強いので、たとえば目の前で悲しんでいる人がいると、同じように悲しい気持ちになりがちです。”同化”の傾向が強い。

コーチングではクライアントに「俯瞰の視点」を提供するので、共感しすぎてしまうといけないんですね。一緒になって「どうしましょう…」となってはクライアントに価値を提供できないので。そのために相手を”受け入れず”に”受け止める”ことがとても大切です。

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僕自身そうなのですが、これができるとコミュニケーションだけでなく、大袈裟に言うと生きることが楽になるので意識してみてもらえるといいかなと思います。難しいですが、相手を自分の中に入れずに、目の前で止めるイメージで。

③相手にフォーカスする

コミュニケーションで「なんか嫌だな…」と思うときって、「この人は自分のことを〇〇と思っているのでは?」と考えてるときじゃないですか? 疑心暗鬼に近い状態。僕はこのパターンが多いです。

これもコーチング的な考えなのですが、この状態って相手にフォーカスしているようで、実は自分にフォーカスしてる状態なんですね。これを出来る限り抑えて、相手が自分についてどう思っているかを考えず、ただひたすら相手の発言や思いに耳を傾けることが大切です。

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こちらも少々難しいですがこれを実践していくと自分に当たっていたフォーカスが相手に向い、コミュニケーションが楽になっていきます。


以上です!最後はなんとも抽象的になってしまいましたが、何かの気づきになっていれば嬉しいです。また何か気づいたことがあればメモっていきたいと思います。ではまた!

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