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5.先のことはわからない

今は夫の留学に帯同して、一緒に暮らしている。
半年後、どうなっているのか。
日本での夫の頑張りに触発された私は、というか、夫が留学することになったら今の仕事を退職して帯同したい、とは前々から決めていた。
そして夫の留学を機に、私も留学を目指すことに決めたのだった。

それまでの大学病院での仕事は、なかなか体力的にハードだった。
仕事の内容は好きではあったけれど、仕事中、水を飲む暇も、トイレに行く暇もないくらい忙しかった。
圧倒的な人手不足と、毎月の当直。
土曜日の休みは月に2回。
コロナ禍でリモートワークなど働き方が変わった世の中で、医療従事者の働き方は何も変わらず、むしろ制限ばかりだった。
もう限界だった。
そして将来この仕事をずっと続けていく未来は正直もっと前から見えていなかった。
だから、この機会に辞められてよかった。
夫に感謝している。

でも、仕事を辞めて帯同した後、自分はどうするのか。
資格はあるから、帰国後、探せば何かしら仕事は見つかるかもしれない。
ただ、働き方は以前と変わらない。
それが嫌だった。働き方を変えたかった。
自分の経験を活かせる、かつ、
自分が身につけたいスキルが獲得できる分野。
たくさんリサーチをして、出願したコースに9月から進学する。

つまり、留学中の夫とは途中から離れ離れ。
わかってはいたものの、毎日一緒に寝ていた人と異国の地で離れて生活するなんて。
不安しかない。
電話で話すことができても、身体的な触れ合いがなくなることがどれだけ自分に
ダメージを与えてしまうのだろうか、想像できない。
だから留学先では自分自身のことにだけ集中して余計なことは考えずに
過ごすつもりだ。
そしてできるだけ少ないダメージで済むように、不安なことや困ったことがあっても自分で乗り越えられるように今から自分に言い聞かせている。
はぁ、大変だ。
先のことはわからないけれど、
夫の卒業後、私の卒業後、
次のスタートの理想は具体的にイメージできるようにしておきたい。

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