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江川すぎるYOUTUBE界隈...

ちょっと前の話になるが、

当時勤めていた会社の上司が、もう、ど真ん中も、ど真ん中。サッカーファンの名に恥じぬサッカーファンだったのであるが、ある日突然タクシーの中で、江川卓伝説を語り出したことがあった。あの時は本当にびっくりした。

たぶん野球の細かいルール、知らないのだろうし、12球団の名前を諳んじることもできない類いの、にわかな人なのだが、江川卓に関する知識だけは、いっちょまえで。

千代田区大会で、大学生相手に先発を任じられていた程度には野球道を歩んでいる私に対して、「江川の前に江川なし、江川のあとに江川なし!いいな?、分かったか?」みたいな。

相手が相手であるし、おとなしく黙って聞いてたのである。そしたら、まあ語る語る。ご満悦な様子で。

江川のあの分かりやすくホップする直球は、にわかにとっては、このうえなく単純明快なバッターを屈服させる”力の解放”であり、彼のシミッタレた自己愛を満足させる、媚薬なのかもしれない。

しかし野球人ユーチューバーのみなさん、さすがに罪つくりじゃないか。

彼ら野球人は”政”で江川伝説を語ってるのだろうが、それを本気で真に受けている「江川すぎる」人たちが、こんなふうに大量発生しているのだとしたら。野球界は極端なタテ&コネ社会だから、野球界の実力者の”伝説”は、盛り盛りで語るのだ。

※この傾向は野球界ヒエラルキーの”下っ端”ほどそうなので、よく観察するといい…

江川は芸能事務所の社長なんだから、そりゃ盛り盛り盛ーりの、ヨイショッ ヨイショッ!である。そこを差し引いて考えないといけない。

YOUTUBEは「略言飛語」であり、あるいは、「敢えて」の大衆向けの情報なのであって、その情報が必ずしも、事実というわけではない。これは昨年のトランプの騒動の時も、そうだったが。人は、信じたいものだけを信じているのである。

江川伝説に熱狂する人々は、私には陰謀論に嵌っている人と同じに見える。

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