回想日記 LXXIX
だめだ、自尊心がもたない…
そもそも何が悪いのか、卵が先か?鶏が先か?よくわからないが、ここにはピーターパンみたいな人が集まっていて...
俺はこいつらが嫌いだ。誰かと言葉を交わすこともなく、立ち上がって、さっさと店を出ようとすると、
「え?」
と困惑した様子で見つめてくる。
しかし、かまわず入口に向かっていった。また座り直すなんてカッコ悪い。ドア付近までいくと、後ろから彼女が呼び止めた。
「ちょっと、待って...」
俺は、
「君のさっきの言葉、俺、忘れてない…」と酒ヤケした地声で(オエッとなりながら)いった。
「もう家帰るわ…」
「誤解しないで!いつも、あなたが場を盛りあげてくれて助かっている。さっきも面白くて2回笑った」
「今日は最後までいてほしい」と、彼女はおだやかに言った。
「それにまだ0時だ!」
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