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回想日記 LXXXI

意味がわからない。

俺は「それは、嘘だ」と大声をだした。

わざとみんなに聞こえるように。さらに、そのまま銀閣のところに行って、「君たちは嘘をいっている」
桃子は、俺なんかに構わず、ソファに座っている連中の名前を次々に呼んでいる。

まるで先生が出席をとるをように。俺の存在は、無視。すぐ隣にいた奴も呼ばれる。そうして、寄り合い連中は、大音量のビートにあわせてステップを踏み始める。

俺は桃に詰め寄った。

「どういう意味ですか?」

彼女は怪訝そうな顔をしながら、「なんで、踊らないの?」

「とにかく踊れ!

...笑顔で」

彼女は俺に説明する責任があるだろう。
こうなったら、彼女と適切な距離感で話せるタイミングを伺うほかない。なみなみと酒が注がれたグラスを片手に

「乾杯!」

といって俺は一気の飲み干す。

「酒の威力は凄いものだ...」と彼女は言った。

「理性を失っているのではなく理性を失いたいのだ!」

「何かを壊す前に!

…対処すべきなのだ!距離は明確なものとそうでないものの二種類が存在する。いずれも… とくに後者の場合は、ひどく傷付くものだ!」

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