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#34 琴線に触れるマーケティングとは

実は、新規事業をはじめることになりました。
はじめるにあたって、マーケティングをいちから勉強し直そうと思います。
今までは、マーケティングという言葉だけに終わっていたからです。
かつてピーター・ドラッカーは、マーケティングをこのように提言しました。

マーケティングの目的は、販売を不要にすることだ
ピーター・ドラッカー

モノが売れなくなった時代と言われているが、何が売れるかではなく、顧客は何を買いたいか?に焦点をおき、理解を深めていこうと考えています。
未来のマーケティングは、どんな姿をしているのでしょう。
マーケティングの歴史を振り返り、これからのマーケティングについて考えてみたいと思います。

かつての日本

ジャパン・アズ・ナンバーワン
ハーバード大学教授:エズラ・ヴォーゲル

1955年から20年間ほど、日本はものづくりの力によって世界一へと昇り詰めた。自動車の生産台数は世界一となり、さらに円高・ドル高傾向を追い風に、家電製品や半導体分野でも世界市場を制覇していった。
世界市場を制覇できたのは、企業努力と技術革新があったこと。海外の優れた製品や技術をベースに、安価で品質の優れた製品開発してきたこと。優れた商品開発力があれば、売れ続ける仕組みなど必要なかった。
その頃、ビジネスに必要な新たな考え方としてマーケティングが国内でも急速に認知を高めていったが、それがあった故にマーケティングが根付かなかった。

高度成長期以降のマーケティング

テレビCMを打ち、新商品が発売されればそれだけで売れる時代だった。購買行動の分析や、マーケティング戦略などは必要なかった。
1990年以降に、米国で電子メールを使ったメールマーケティングがはじまった。1996年頃からは、商用検索サイト「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始し、バナー広告を取り扱うようになった。
時代はテレビ広告からインターネット広告に変わっていった。
1996年には世界初のアフィリエイトプログラムとしてAmazon.com「アソシエイトプログラム」がはじまった。

マーケティングの中心がデジタルへ

21世紀を迎え、マーケティングの中心はデジタルへと大きく移行し、ネットワークインフラの整備や携帯電話、スマートフォンといったデバイスの発達によってデジタルマーケティングが急成長していった。
2007年には初代iPhoneが発表され、スマートフォンが急速に普及するきっかけとなった。
新たなサービスやデバイスが次々登場したことで、ウェブサイトやアプリといったデジタル上の情報が生活に大きな影響を与えるようになった。
FacebookやInstagram、Twitter、mixiといったSNSが登場した。
その結果、マーケティングの中心もデジタル上へと大きく移行していきました。SNS上での集客や販促、インフルエンサーマーケティングといった当たり前に行われているマーケティング活動の萌芽がこの時代に続々と生まれ現在に至る。

「マーケティング界の第一人者」と呼ばれているフィリップ・コトラーらが「マーケティング1.0~4.0」を提唱しました。

マーケティング1.0とは、製品中心の考え方
4P分析のフレームワークなどがあげられます。
代表的な事例としては、フォード・モーター社が、T型フォードを単一のデザイン・車種のみを販売し、良い商品を大量生産し、マスに向けて広告を打てば成功するという象徴的な方法でした。

マーケティング2.0とは消費者中心の考え方
顧客に焦点を当てるSTPマーケティングがあげられます。販売する商品・サービスなどの立ち位置を明確にし、市場を細分化し他社製品との差別化を図りました。

マーケティング3.0とは人間中心の考え方
「世界をどのような社会にしたいか」といった精神的な価値に焦点を当てた価値観主導のマーケティングを指します。顧客満足度や商品の差別化を意識したマーケティングは、価値観や生活環境の変化により過渡期を迎えました。ソーシャル・メディア普及の台頭により、マーケティング3.0は生まれました。例題としてApple社のiPhoneは、消費者がどんな機能を望んでいるのかではなく、私たちがどんな暮らしができたら素敵かを考えて開発されていました。

顧客が商品を欲しがるには、従来のマーケティング2.0の概念では難しい
ことがわかる。マーケティング3.0で特に重要なのが、ブランド・アイデンティ、ブランド・イメージ、ブランド・インテグリティである。
私たちはなぜ?この価値観を大切にするのか、など精神的な価値に共感している。

マーケティング4.0とは自己実現の考え方
商品の価値や企業そのものの価値が重視される時代を経て、今は顧客の自己実現をいかに叶えるかを指しています。
企業から発信された広告情報ではなく、顧客の“生の声”を信頼するように変化したことで、知り合いから推薦してもらうことが需要な戦略となりました。

H2Hマーケティング

Human to Human人間を主体とするマーケティングを指します。
人々が意識しているものだけでなく、無意識のうちに感じている事も捉えていく事が必要である。マズローの欲求五段階説の自己実現の欲求とも言える。

まとめ

マーケティングの歴史を振り返って感じたことは、自分らしく生いきたいという欲求に向かっている。
そのために自分を俯瞰し、問いを立てながら人のための商品・サービスからはじめてみようと思う。

琴線に触れる文脈を持ったストーリーをつくる。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

godaigenso


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