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#61 自走するストーリーを考える

自走するストーリーとは、どのようにつくり消費者に届けるのがいいのか?
また、メディアを通じて、どのように拡げていくのか?
そして、自走するストーリーの全体像は、どのように設計すれば良いのかを考えてみたいと思います。

自走するストーリーを考える上で重要なのが、
顧客の潜在的ニーズを掘り起こすための需要と創造。
つまり、顧客本人も気づいていないことで
例えば、馬車の時代に車を創るようなことである。

そして、それを手に入れることによって、
「こんなのが、欲しかった」となる。

顧客の根源的欲望を掘り起こし、どのように具現化していくのか?

仮に「〇〇になっても、〇〇でありたいと強く願っている」としたお題だとする
20代、30代、40代、50代といった年齢層でも
テーマは大きく違う。

例えば、20代であれば、
「大学を卒業しても、〇〇でありたい」
「恋愛から結婚することになっても、〇〇でありたい」
「結婚して子供ができても、〇〇でありたい」など、
その〇〇に、メディアが飛びつきそうな内容は
どんな言葉が突き刺さるのだろう?

同情・共感・賞賛・嫉妬などに絞ってみるとする。
その中で、何がいちばん人間の無意識的本質に突き刺さり、心に響くのだろう。

仮に、共感をベースに誌面を考えた場合、
「日々の努力やひたむきさ」などがテーマとしてあげられる。
当たり前すぎて、突き刺さらないかもしれない。
同情や嫉妬は、負のイメージに感じる。

また、賞賛は、身近に感じられないかもしれない。

「日々の努力やひたむきさ」は、当たり前すぎるからこそ、潜在的ニーズとしての需要があるのかもしれない。

誰にでも起こりそうなストーリーほど、
盲目になるからである。
山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」の映画が、いい例だ。

では、共感が自走するには?
自分ごととして捉えられるかが肝である。

多くの人たちが、自分ごと化できるには
インセンティブや支援などの参加型コミュニケションなどが、比較的自分ごと化しやすい。

協賛や支援は、何より結末を知りたくなる。
映画やドラマのように
「果たして結末は、どうなるのか?」が気になる。

では、共感が拡散するには?
それらを知らせることにある。

例えば、〇〇でありたいの理由に共感した一部のファンが
ソーシャルメディア上でストーリーを投稿する。
徐々に応援メッセージが共感を呼び、拡散につながる。

それらも発信し、さらなる口コミを誘発すると、メディアニュースに取り上げられる。

内容によっては、知名度のある大企業の協賛がつくことも可能性としてはゼロではない。
その様子を密着取材するテレビも制作されるだろうし、さらに露出度は上昇し社会現象が起こり得ることもある。

小さな波動から、時には大きな渦となることもある。
そうなると人々の生き方までも変えてしまうかもしれない。

自走するストーリーは、それらを統合する意義や目的が重要になると考えている。

顔の見えるリアルな関係性との相互コミュニケーションも大切である。

全ては、たった一人の熱狂からはじまる

では、何からはじめよう。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso











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