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【ジュブナイル官能小説】再会したらあの娘と兄妹(第3回)(全31回)

(この記事はおよそ3分半でお読み頂けます)
中学の時、肉体的発育の早かった同級生の麗華が気になっていた純一。高2の時、父親が麗華の母親と再婚して麗華が妹になる。中学3年生の純一の実の妹、恵梨香は麗華に憧れており・・・

純一、恵梨香、父が三人で暮らしていたマンションに、麗華と母の早苗が引っ越してきた。

今のマンションは、さすがに5人、それも高校生が2人いる家庭では手狭なので、もう少し広い家に引っ越すと父は宣言したが、ちょうど契約更新時期が半年先なので、それまでじっくり麗華と早苗の意見も聞いた上で、検討し半年後の更新のタイミングで引っ越す計画だそうだ。

それまで麗華は恵梨香の部屋をカーテンで仕切って間借りすることになった。

純一の部屋にも、麗華と早苗が持ち込んだダンボール箱に入ったままの荷物が積みあがった。

生活に必要なものではないので次の引っ越しまでこの状態のまま置いておくのだそうだ。

もともと純一の父親は仕事の帰りが遅く、恵梨香が料理の真似事をしたり、純一が持ち帰り弁当を買ってきたりしたりして夕食をしのいで来た。

それでも育ちざかりの子供二人の夕食がカップラーメンなどということもかなりの頻度であった。

早苗はフルタイムのパートをしておりできる限り夕食時までには帰宅し食事の準備をするようにしていたが、早苗の帰りが遅くなってしまうと連絡があった時は、麗華が手慣れた感じで料理を準備した。

純一は、中学の時には知らなかった麗華の家庭的な側面を見て意外に感じながら更に麗華に魅かれるのだった。

麗華が食事を用意した時は、早苗の帰りを待たずに純一、恵梨香、麗華の3人で夕食を取った。

今日は麗華が肉を焼いた後の焼き汁にウスターソース、ケチャップにスパイスを混ぜた絡めソースを和えたハンバーグを作った。

「恵梨香、麗華ちゃんの晩御飯好き。オムライスとか、ハンバーグとか、スパゲティとか私の好きなものばっかりだから。」

恵梨香がにこやかに麗華に話かける。麗華は純一のことは純ちゃん、恵梨香のことはエリリンと呼んでいる。

二人に対し、少しでも親しみを込めてという気持ちが滲んでいる。

「エリリン、ごめんね。本当はもっと野菜の品数を使った料理とかしてみたいんだけど、お父さんとか純ちゃんに食べてもらえるような味になってる自信がないの。」

「お母さんが作る日は、肉じゃがとか煮物とかで、麗華ちゃんの作る日はハンバーグとかでバランスがいいよ。それにこのハンバーグ、ソース凄くおいしい。ね、お兄ちゃん。」

純一はさっきから、黙って箸を口に運んでいる。麗華が、この家に来てから麗華との関係は何かギクシャクしている。

「純ちゃん、多感な年代だもんね。昔の同級生が突然、家族になりましたって言ってハンバーグ作られてもそりゃあ気まずいわよね。」

「そ、麗華ちゃんのせいじゃないの。誰が来たって、昔の同級生じゃ気まずいもん。だから麗華ちゃん気にしないでね。お兄ちゃん、本当はすごくいい人なんだから。私、麗華ちゃんの次にお兄ちゃんが好き。だから日曜日の朝は、お兄ちゃんにだっこしてもらいながら二度寝するの。」

「えっ、そんなことしてるの?エリリンだってもう身体はだいぶ成長してるんだから、純ちゃんだって立派な男子なんだし。エリリンの貞操は、大丈夫かな。うふふ。」

純一が真っ赤になって言い返す。

「恵梨香は、実の妹だし、俺、ロリコンじゃないし。むしろ肉体的には成熟した女性が好みなんだから。」

恵梨香がいたずらっぽく言う。

「昔、恵梨香が麗華ちゃんに友達と一緒にお熱を上げてる時に、そうだよなあ、水間は成熟した女性だからなぁ、だから後輩にも人気あるんだろうなぁ、って言ってた。あの時の成熟って肉体的成熟のことだったんだ。お兄ちゃん、あの頃から麗華ちゃんのこと好きだったんでしょ。」

「うん、まあ、確かに、僕は二次元的な童顔なのにおっぱいが巨乳でロリっぽい体型みたいなのより大人っぽい体型の方がタイプだし・・・水間、いや麗華ちゃんは理想には近いのかもしれない。」

恵梨香と麗華は二人で顔を見合わせる。麗華が微笑みながら純一に言う。

「それって、私がタイプってことだよね。その時も今も、私のこと意識してるってことかな?だからよそよそしい態度を取るのね。」

恋愛物の漫画の愛読者である麗華は、屈折した純一の気持ちが読み解けるようだ。

麗華は恵梨香の方を向き直って続けた。

「戸籍上は兄妹でも、血が繋がっていない兄妹は結婚できるの。だから純ちゃんと私が付か合っても、何なら結婚しても法律上は構わないってこと。私の方は純ちゃんのこと好きだから、結婚しても構わないかな。」

純一はムキになって言い返す。

「どうせ、人間的に好き、とかそういうオチなんだよね。」

「そうねえ、人間的にはもちろん好きだけど。男の子として好きかなあ?私、運動ができるガテン系より繊細なゲームオタクみたいな方がタイプだし。それに結婚って恋愛と違って惚れた腫れたばっかりじゃないしね。」

恵梨香が割って入る。

「そうそう。生活力だよね。」

麗華は真顔で恵梨香の方を向く。

「エリリン、エリリンももう大人だから、はっきりいうね。そういうことも大事だけど、もう一つ、とっても大事なことがあるの。それはね、エッチの相性。」

「キャッ、恵梨香ちゃんだいたーん。お兄ちゃんがいる前で。」

恵梨香は両手で顔を覆って恥ずかしがっている。純一に至っては口をポカーンと開けて呆けている。

つづく

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