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まいったね!

11月8日午後12時36分に、日雇いのバイトをしている会社の人事担当から電話があり、解雇を告げられた。

「新しい人が入ったから、あなたはもう休んでいいよ!」

これが、そいつがボクに言った最後の言葉だった。

ボクは言いたい文句があったけど、我慢してわかりましたとだけ答えた。

明日働いた分の賃金で、明日からの暮らしをしていこうと考えていたから、計画が狂い路頭に迷うことになってしまったが、相手はそんなことを知りはしないだろう。

持ち金はすでに底をついていたから、明日の賃金を頼りにしていた。

突然の宣告に驚いたというのが素直な感想で、ボクがしたミスといえば、一日だけ休んだことだけだ。

それも、高熱が出て朝起きられなくて電話が遅れたことを咎められたが、わざとやったわけではないから、ボクに落ち度はなかったということである。

休んだ次の勤務日に、人事担当から「休むなら一週間前に言ってもらわなければ困る」などと言われたが、体調を崩して休んだのだから、それは当てはまらないだろう。

体調管理ができなかったことは、確かにボクが悪いのであるが、ボクのすむ場所の環境やお金がなくて必要なものが買えていないことなどを知らないくせに、正論を突きつけてくる人事担当には怒りを感じたが、そいつは仕事の時も人にものを教えるときの教え方が下手な上に言いたい放題を言っていたから、ボクのそいつに対する評価はかなり低かったので、無茶なことも言ってくるだろうとは予想はしていた。

そいつはボクに対して金遣いの荒さを注意したことがあったが、ボクはそれに何も感じはしなかった。

仕事を始める前にそいつから「障害者として扱わない」と言われたが、ボクにはこなせないことが多く、それでも言われたことは守って働いていたのに解雇されたことをボクは絶対に忘れない。

仕事のしかたについて、二人からそれぞれ違うことを言われたり、二回しかやってないのに三回やったと言われたり、そいつは頭に来ることばかり言ってきたが、お金をもらうことは辛抱が大事であることを理解していたから、全て受け流してきた。

それでも、ボクのことを解雇したから、やはりあいつは人ををみる目がないということなのだろう。

へらへらと笑うそいつを見ていて、こいつが人事担当だから、入ってきた人がすぐに辞めていくのだろうと思っていた。

陰でそいつを悪く言う人たちもいたのである。


日雇いだから、こうなることも考えてはいたが、あまりに突然だったから、心の整理ができず悲しさが込み上げてきた。


もう忘れよう。

最低な人事だっただけだ。


人生の勉強をさせてもらったと思うことにしよう。


おわり

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ブルーライト浴びすぎてないですか? ファミコン1日1時間、パソコン1日好きなだけといいます。 そんなに書けないけど・・・また読んでください。