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好きな曲の歌詞を受けて「感じたこと」や「妄想したこと」を書いてみた。『オシャレ大作戦』

皆さんこんばんは。雄町です。

僕はこれまで短歌とエッセイを投稿してきました。しかし、今回はいつもと違った挑戦をしてみようと思います。それは、僕の好きな曲の歌詞を受けて「感じたこと」や「妄想したこと」を文章にしてみようという試みです。実は、僕の一番の趣味は「短歌」でも「エッセイ」でもなく「音楽鑑賞」です。しかし、リアルでもネットでも好きな曲について語り合える友人には出会ったことがありません。そこで、今回はこのnoteという場をお借りして、僕の好きなものについて、好きなように書いていきたいと思います。誰かに読んでもらいたいという気持ちもありますが、まずは書いてみることが第一優先であり、読んでもらうことは二の次です。それでも、もしお暇があれば最後まで読んで頂けると幸いです。注意しておくと、今回書くのは僕の「妄想」にすぎません。「こう考える人もいるんだ。」くらいに思っていただければ幸いです。

第一弾ということで、今回扱わせて頂く曲は、ネクライトーキーさん(以下、敬称略)の「オシャレ大作戦」です。僕はネクライトーキーの大ファンで、ライブにも何度も足を運んできました。初めて行ったライブもネクライトーキーのライブです。僕が音楽にハマった理由であり、僕が今生きている理由、それがネクライトーキーです。決して過言ではありません。ネクライトーキー愛はいくらでも語れますが、これ以上はくどいのでやめておきます。というわけで、さっそく、「オシャレ大作戦」という曲の歌詞を受けて、僕が「感じたこと」や「妄想したこと」を文章に書いていきます。ちなみに、僕は「音楽鑑賞」が趣味ですが、音楽の理論については全く知識がありません。楽器も全く弾けません。なので、あくまで今回フォーカスするのは「歌詞」のみです。「歌詞」以外の部分の素晴らしさについては、実際に「オシャレ大作戦」を聴いて感じ取ってください。言葉にできない何かがそこには確かに存在します。

1番Aメロ

ホームに居たって
始発ならこの先もまだまだ来やしないんだ
廃工場から煙る
ちょっとイカれてる夢を見てた

態度に出たってバイトなら
口答えひとつも許されないな
高校生から眠る僕の才能は眠ったまま

以上が1番のAメロです。ところで、皆さんは駅のホームで始発を待つ時、何を感じますか。僕は「昨日を乗り越えた希望」と「今日が始まる絶望」を感じます。どういう意味かを説明すると、まず、どれだけ「今」が苦しくても、その「今」はやがて過去になります。苦しみが過去のものになった時、僕は希望を感じます。次に、どれだけ「未来」が不安でも、その「未来」はやがて今になります。未来の不安と対峙しなければならなくなった時、僕は絶望を感じます。ポイントになるのは始発を待っているという点です。例えば、運動会の徒競走で例えると、笛が鳴るまでの数秒を待っている間は、心の中で期待や不安が入り乱れますよね。しかし、ひとたび走り出せば、それらの思考はどこかに消えていきます。つまり、始発が来て電車に乗れば「昨日を乗り越えた希望」も「今日が始まる絶望」も意識から離れ、自分の思考は日常に溶け込んでいくのです。この歌詞の主人公(以下、彼)も「この先もまだまだ来やしないんだ」と嘆いており、始発が来ないことを焦ったく感じている様子が伺えます。もっというと、この歌詞の「始発が来ない」という部分は「人生が始まらない」ということを意味しているのかもしれません。そう思った理由は次の歌詞にあります。「ちょっとイカれてる夢を見てた」とありますが、彼が見ていた「夢」とは、寝ている時に見る「夢」でしょうか。始発を待ってホームでウトウトしていた可能性もありますが、僕はそうは思いません。おそらく「イカれてる夢」というのは彼の思い描く「人生の夢」だと思います。ただ、その「人生の夢」は、彼自身からしても現実離れしているため、「イカれてる夢」という表現に至ったのだと思います。ただ、Aメロの最後の文章には「高校生から眠る僕の才能は眠ったまま」とあります。彼は自分自身には才能があることを確信していて「いつかは才能が花開く」と信じている様子が伺えます。とは言いつつも、今はバイトをしていて社員さんにも口答えができない立場であり、繰り返しになりますが、やっぱり彼は自分の「人生の夢」を「イカれてる夢」だと感じているのでしょう。

1番Bメロ

お金もない、努力もしない
二十五を過ぎたら死ぬしかない
形のない恐れだけが「さぁ!」

以上が1番のBメロです。ここでおそらく彼がフリーターであることが分かります。僕も現在事情があってニートなのですが、「夢がある」ということは、苦しい現実を肯定するための言い訳になります。ただ、彼の場合それが「イカれてる夢」なので、現実を肯定しきれてはいないのでしょう。また、彼は、二十五までに夢が叶わなかったら、その夢を諦めようとしているのかもしれません。「諦めた時は死ぬ時だ」と思うくらいその「イカれてる夢」に縋っているのではないでしょうか。

1番サビ

タイト、ト、ト、ト、トンと僕らは銀座でヘヘイヘイ
眩んだ、お化けとかモグラやら
こっちを見たまま ただそこに居た
ト、ト、ト、ト、トンと僕らは渋谷でヘヘイヘイ
胡乱な、約束や未来なら
ちょっとイカれてる夢を見てた
懲りてないから

以上が1番サビです。軽快なリズムを伴った歌詞は読むだけでとても心地がいいです。「眩んだ、お化けとかモグラやら」という表現はとても面白いですね。「お化けとかモグラやら」は暗闇で生活しているはずですが、うっかり日の出を迎えてしまった様子が伝わります。「こっちを見たまま ただそこに居た」という表現も興味深くて「お化けとかモグラやら」と何か事件が起こるのかと思いきや、何も起こりません。これは、彼の生活にも刺激的なことが起こらない様子を暗に意味しているのかもしれませんね。最後のフレーズに「懲りてないから」とありますが、やはり彼は「イカれてる夢」に縋っているのでしょう。

さて、ここまで1番の歌詞を見て「感じたこと」や「妄想したこと」を書いてきました。この文章は敢えて1番のみで終わろうと思います。2番の歌詞はぜひ「オシャレ大作戦」を聴きながら味わってみてください。個人的に注目して欲しいのは「オシャレ大作戦」という名前がついた理由になる歌詞の部分です。主人公の心情の変化にも目を向けてみてください。

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