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2024年1月に読んだ本

散歩をしていたら梅の花が咲いていました。

1月は仕事関係の試験があったりでそれまであまり読書できず。終わってからどさどさ読んでます。

試験前に芥川賞の発表があり、いと悲し。本当は候補作を全部読んで受賞作を予想したりなんてしたかったのですが、間に合わなかった。いつもだったら、受賞作を本屋で求めるところだが、今回は文芸誌で既読だったため、さんざん本屋で悩んでschoolgirl購入しました。本屋には貢献したい。祭りだからね。

そんなわけで1月に読んだ本。


迷彩色の男/安堂ホセ


芥川賞候補作。
都内のクルージングスポットで26歳の男が暴行されて発見される。『クラブ』や『渋滞』といった人が密集した場面で、「その場にただ居合わせた人々」の表現が頻出していて、そこでの出来事と物語のラストを合わせて、「誰かの知らない人、多数のうちの1人が、誰かの大切な人である」ことを切に感じた。誰でも殺す側、殺される側になり得ると思う。


アイスネルワイゼン/三木三奈

芥川賞候補作。
ピアノの仕事を持つ主人公が、さまざまな友人達とザラザラとしたやりとりをしながら、物事をバサバサと決めて実行している。急に何かが白けるように思えたり、どうでもよくなったりすることがよく書けていると思う。主人公の言動に自分の心持ちとしてはザワザワとしたけれど、こういう設定は面白いなあと思う。


ピュア/小野美由紀


短編集。6話収録。表題作ピュアは、地球環境が悪くなった遠い未来、その環境に対応すべく人間の改良を行ったところ女だけが強くティラノサウルスのようになり、男を「食べる」ことで出産ができるようになる世界で、女が男に恋をする。弱肉強食や普通から外れることで思う不安、そしてそれを見ている側の苛立ちが今の世界でも痛いほど通じると思う。あと純粋に強い女がかっこいい。

個人的には、6話・身体を売ることの「なんで?どうして?同じ人間なのに、片方が片方に怯えて暮らさなきゃいけないなんて、絶対におかしいわよ。」に私の中の何かが共鳴した。ぐわあってなった。そうなの、おかしい!!だけど、女だから優しくされる、許されることに苛立ちと共に安心感もあって、でもそれは性別がどうであれ自分の認識の問題もあるんじゃないかなあとも思う。


精神科医が見つけた3つの幸福/樺沢紫苑


幸福とは、脳内物質が分泌している状態で、この幸福物質を出す条件が幸せになる方法である。特に、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンが強く関わっている。この3つを三段重の形でとらえ、まずはセロトニン「健康」を固め、その上にオキシトシン「つながり」、その上に「成功・達成」ドーパミンが積み上がる順番で人は幸せになる。

朝起きるのが億劫な日が続いていて、図書館で幸せになる〜な本を見つけて、胡散臭いと思いながらもパラパラしてやっぱり胡散臭いと棚に戻す。そんな時にエビデンス付きなこの本に出会って、なーらちょっくら幸せになるために本気出しましょかー。

具体的にやることが書いてあり、実行に移しやすい。自分に足りてないところピックアップしたので、細分化してスケジュールに盛り込みます。


2月は積読整理月間の予定。
まあ図書館に1冊返しに行くと2冊借りちゃうんですけどね。2月こそ黄色い家読みたい。

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