見出し画像

虹色ほたるという本

初投稿というと、自分のその媒体における方向性が決まってしまう気がするためすこし億劫になるが、何も言わぬのなら暇つぶしに登録した意味もない。ここはnoteに勧められるがままに好きな本について書こうと思う。

まずはタイトルにある通り”虹色ほたる”という本について
この本の正式なタイトルは「虹色ほたる~永遠の夏休み~」といい、2007年発行の川口雅幸によるファンタジー小説だ。
ネタばれが嫌いなので、あまりストーリーについて語りたくはないが物語の導入を簡単に説明すると、
主人公である”ユウタ”が亡き父との思い出の地である山奥のダムを訪れるが、突然の悪天候により足を滑らせ気を失ってしまう。目が覚めるとそこにはダムに沈んだはずの村が…
という教科書のような「なろう展開」の始まり方をしていおり、「あぁ、そういう感じね」と思う人もいるかもしれないが、甘く見てもらってはいけない。
そこからの展開には当然、急に目覚めた異能などもなく、圧倒的な没入感を生み出す情景描写や、懸命に今を生きる人々の様子が素晴らしい作品になっている。

本を通しての自分のイメージだが、ファイナルファンタジー画質の”ぼくのなつやすみ”だ。とにかく頭に浮かぶ光景が美しい。
時代設定が一九七〇年代となっていることも相まって、誰もが思い描く田舎の美しい夏がこの本にはある。久石譲の”Summer”の小説版とでもいうか、登場人物の多くが幼いため”Summer”ほど静かではないが美しさにおいては通ずるものがあると感じた。

また、美しさの中にもう取り戻せない大切な何かを感じ、さみしくもなる。儚くも美しく、手のひらから零れ落ちていった”あの頃”が思い出せる。児童向けではあるが大人にこそ刺さる。久しく地元に帰ってない人に読んでもらいたい。
そう強く思わせる本だと、この文を書くために読み返して感じた

どうだろうか。
ここまでの稚拙な文章で、読みたいと感じてくれた人がいるかは疑問だが、もし興味が湧いたのならぜひとも購読してほしい。

これからは、本などの自分の趣味分野で話せることがあれば文を書く練習代わりに書いていこうと思う。

それでは、
また次があれば。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?