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繊細さん子育てのしくじり体験シェアします

息子は幼稚園に通っていて今は年中さんです。
※今は年長さんです

1歳過ぎたくらいから、おやなんだか他の1歳児と違うぞ。とはうすうす感じていました。

4月生まれで歌やダンスが大好き。兄弟もいなく私も少しずつ自分の時間を持ちたくなったこともあり、3歳児対象のプレに入園しました。入園当初は楽しく、私と離れることも問題なく幼稚園でも『息子君が居てくれて助かります。お話ちゃんと聞けるの息子君だけで、先生達も助かってます』と言われ、正直私も鼻高々でした。我が子を褒められるってなんでこんなに嬉しいんでしょうね。

秋の運動会が終わったくらいから『幼稚園行きたくない』と言い始めました。理由を聞くと、とにかく疲れる。行きたくない!!とのこと。

幼稚園から帰ってきた時は『楽しかった〜』と笑顔で言いますが、朝になると『行きたくない』の繰り返し。先生に相談すると【幼稚園ではとっても楽しそうにしてますけどね。無理やりでもバス乗らせてください。一度行かないという例外を作るとそのあと、泣いたら行かなくていいって覚えてより大変になるので、一貫性を持って〜、お母さんと離れるのが寂しいんだと思います】と言われたものの、なぜか納得できる言葉が一つもなくて

でも週にたった3日間、しかも午前中だけだけ。兄弟もいないし人に揉まれなくては、集団が苦手なら尚更慣れさせなきゃと思う反面

そこまでしてまで通わせる意味あるのかな?こんな本気の拒絶する事って今までなかったよな。他の子が幼稚園を嫌がる様子と違うな、と

この頃、HSCについては知っていて『絶対我が子はこれだな』とはわかっていましたが、、、世の中の多数派の子ども、多数派の親、多数派の先生に囲まれて言葉をかけられていると、いくら何冊もHSCの本を読んで頭ではわかっていても、すぐには『少数派』の選択は出来ませんでした。

そんな感じで私自身の心が揺れていたことも相まって、毎朝の通園準備が地獄でした。色々試しました。ご褒美作戦、ブレずに凛とした態度で接する、怒る、1日休んで明日からまた頑張ろう作戦、いろいろやったけれどどれもダメ。なんとか騙し騙し通っていたものの

12月のクリスマス発表会の後からより拒否が強くなって、火がついたように泣いてクローゼットや布団にくるまって震えるようになりました。

ついに『お腹が痛い』と園バスを見ると言うようになり、あ、これは無理だなと

ずっと悩んでいた私自身がようやく、もうこんな事やめようと決断出来た瞬間でした。

『12月から3月までお休みして4月の年少さんから元気に通えるようにします』と園に伝えると先生達は『えー、なんでですか?!あの優秀で幼稚園では楽しそうにしている息子君が、??』と

クリスマス会でも誰よりもちゃんと歌って踊って、先生達からも『息子君が居たから発表会になったよ!』と帰り際に言われるほど、自宅での様子が全然見えていなかったんだと思います。典型的な頑張り屋。冬休み入る前に荷物を息子と取りに行った時、幼稚園の玄関でのけぞり大泣きする息子を見て、やっと先生達も『えー、息子君こんなに辛かったんだね』と、驚いて涙ぐんでいる先生もいました。

休園する事にしたら、次の日から我が家に平穏が戻りました。朝の地獄絵図はどこへやら、我が子との楽しい日々。私は腹を括って仕事はセーブしつつ、子連れで仕事に行ったり、おばあちゃんに預けたり。とにかく私自身がずーっと背負っていた重圧から解放されて、これで良かったんだと心から思えました。

次の年、年少に上がっても『楽しく通えるようになりました』とは言えませんが😇休む事へのハードルが下がり、うまく休んだり彼のペースに合わせて登園する事でなんとか通いました。1番変わったのは彼が『何が嫌なのか』を言葉で言えるようになり、それを聞いてあげられるようになった事。〇〇君が怒られているのを聞くのが嫌だ。〇〇先生が怒っている声が嫌だ。〇〇君がちゃんと出来てないのが嫌だ。ホールの音がうるさい。みんなうるさい。

そして、クラス全員の名前はもちろん、それぞれの持ち物も全て覚えてる、他の学年の子の名前、元々何組だったか、先生達の内緒話から🤫園での生活の何から何まで聞いて覚えて、帰ってくる様子を見て

『そりゃ疲れるわな』と納得しました。

年中さんになって、やっとやっと!!『幼稚園が楽しい。友達と遊ぶのが楽しい』と前向きな言葉が聞かれるようになり、今でも長期休みや行事の後の行きしぶりはあるものの、やっと楽しく幼稚園に通えています。こう振り返ると、5.6歳の社会性が出てくる発達段階とピタリと一致していて納得します。

相変わらず【保育者か?】という視点でたくさんのことを覚え感じて、時には疲れて帰ってきますが『そんなに気にするんじゃない』と100回言っていましたが何にも変わらなかったので

今は『いやー、ほんとその記憶力すごいねーほんと感動するし絶対将来生きるね』と、息子の特技として褒め称えるようにしたら、親子共々楽になりました。本気で彼の記憶力、空気読み力、把握力は才能だと思ってます


このしくじりから沢山学びました。その学びを3つ紹介します

1つは心は鍛えられないという事。体は鍛錬で鍛えられたり、苦痛にだんだん慣れたりしますが、心は違う。辛そうな時こそ、必要なのは休息・安心感・心の平穏です。特に小さければ小さいほど守られた安心がいつかの日かの自信に繋がってると思います

2つ目は子供のこだわりに、親も一緒になってこだわらない。どうしても子供がこだわる事柄に関して一緒に感情移入してこだわりたくなりがちですが、そんな時こそ、子供の前では【ふーん】と親がドーンと構えてさらっと流す事が大切だなと。いつまでも一緒にこだわっていたらそこは沼です。


今でも息子は【大きな音】が苦手です。でも音楽が大好きで自分が好きな音楽を爆音で聴くのはいいんです。ピアノと英語をやりたいと自分で言ってやってますが耳がものすごく良いらしく、一度聞いたらその音をその通りに出すことが出来ます。才能だなと思います

匂いも苦手なものが多く自分のうんちの匂いでも、オエって吐きそうになります。なのでもうすぐ6歳なのに家ではうんちは拭いてといってきます。でも幼稚園や必要な時は自分で拭けます。※この文章を書いたあと、すぐに自分で拭けるようになりました笑

そうゆうつまづきを、危なく一緒に悩みたくなりますが『あ、この音だめたんだねぇ!消そう。聞こえないところに行こう。サラッ』

『この匂いだめなんだ。じゃあこの服やめよう。マスクしよう。無臭のスプレーしよう。サラッ』

と親は何事もなかったように流す力。それが大事な気がします。

幼稚園の偏った話も【ただ、聞く。受け止める】その話に一喜一憂しない、息子君はそう思ったんだねぇ、へぇ〜3へぇ。みたいな。

全部理解しなくていい。全部に共有しなくていい。

体に異変をきたしたり日常生活に支障が出ていなければ、流す・切り替える事も大切だなあと


3つ目は『幼稚園・保育園・学校』に、いい意味で求め過ぎない。日本の大多数の園や学校は【集団行動をするところ、社会性を学ぶところ】です。

でもそうとわかっていても愛する我が子がうまく適応できないと『園の対応が悪い、学校の先生が悪い』と我が子を愛するが故に、それらが敵に見えてきます。でも敵はそこではない
我が子と、集団行動を強いるシステムが合わなかっただけ。ただ合わないだけです。

必要ならば、自主保育や個を大事にする方針の園やコミュニティを探してそこに入れればいい。
既存の園や学校は、世の中の大多数の子供用に作られている事を親が肝に銘じて、それでも入れる・その選択をするのは親。



【今の日本社会の普通を学ぶために通わせてる】くらいの気持ちを親が持たないと、義務教育が終わるまでずーーーっと、園や学校、この社会を恨む悲しい心に支配されてしまいます。



最後に、今までのお話を覆すような事を言いますが。笑

親が『この子はこうゆう子だから』と型にハメりすぎない事が何より大事だと思ってます。私的には『あなたはHSCだからね』と本人に伝えるのもNGだと勝手に思ってます。

乳幼児期は我が子と一心同体の気持ち、自分が我が子を誰よりも知っているし、100%理解している、そんな気持ちですよね。

ただ、子供は日々親の想像以上に急速に成長しています。特に歳を重ねるにつれて、4歳過ぎた辺りから『あれ?こんな事できたの?これ克服してたの?』と親がびっくりして、あ、もう私が知ってる〇〇君じゃないなぁと感じる場面が増えてきます。

その度に、あぁ、危なかった。。。また親の世界の中だけで生きさせるところだったと、私は冷や汗をかきます。

だからこそ繊細さんについて学んだ知識を『この子はこの傾向にあるから…この環境が望ましいんじゃないか』と、勝手に想像して、必要以上に不快を排除しすぎたり、親が先回りするツールにはしてほしくないなぁとも思います。

まぁこれがとっても難しいんですけどね。でも難しいからこそ、肝に銘じておかなくちゃならないところだと思います。

子どもも発達段階が進むにつれて【ほんのちょっとの我慢や大変さ、失敗】の中でこそ成長するのも確かです。時々、その環境が必要な時もあります。

また子供やママが自分自身を特定の型にはめる事で、今後見えていたかも知れない新しい世界に『私、〇〇って特性だから』と自分でブレーキを踏んでしまったり

また我が子の友達を、HSCの子、HSCじゃない子と心のどこかで分類してしまう事も【子供自身の自身の良さや深み】を知るきっかけを潰す可能性もあるなぁと思ってしまいます

なので今日学んだ知識は『自分や子供を守り抜く盾』ではなくて、そっとお守りみたいに持っていたいなぁと

そして不安に押しつぶされそうになった、いざと言う時に【大多数と違っていても大丈夫、集団に馴染めなくても大丈夫。こんな時、素敵に輝けるから。これが我が子の個性だから】と言い聞かせられるためのお守りにしてもらえたら幸いです。

サポートして頂けましたら、そのお恵みをぎゅっと握りしめて。こんな時でもお店を開け続ける地元の飲食店にダーっと走り、キンキンのおビールをガーッ飲みながら、明日への英気を養います。カウンターで出会ったノリのいい奴に1杯おごる気持ちでぜひ。