朝食

僕はコーヒーを淹れた

いつものカップに

そのコーヒーカップにミルクも砂糖も入れない

コーヒーの香りを味わい

少ししてコーヒーを飲んだ

そしてぼくはカップを置いた

野菜から食べ始める

彼女は何も言わずにそれを眺めている

ホットサンドを手に取り一口ほおばる

ハニーマスタードのほのかな香り

玉子とベーコンが食べ口からとろりと顔を出す

その光景が食欲を掻き立てる

もう少し見ていたい

でも早く食べたい

彼女に何も言わず

彼女を見もせず

一心不乱に食べる

数分間の出来事

部屋に漂うコーヒーの香り

今朝の音はボサノバだ

和食には合わない気がする

最後にフルーツとヨーグルトをいただく

残ったコーヒーを流し込む

今日の朝食が終わってしまった

できればこのままベッドに戻りたい

ぼくは立ち上がった

ぼくは着た

ユニフォームを

ぼくは被った

頭に帽子を

ぼくは貼った

お腹と背中にカイロを

ぼくは貼った

ついでに足先にもカイロを

そしてぼくは出ていく

冬晴れの寒い朝へ

行ってきますとだけ言い残し

彼女を見もせずに

そしてぼくは身震いする

冬の寒さに

まだカイロが温まっていなかった

そしてぼくは寒さに泣いた

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ジャック・プレヴェール風に

今日の朝食

1月4日朝食

1月5日朝食

1月6日朝食