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自分で作る国の手技

子どものころ、インドに住んでいたことがあります。

インド人はコーラから車まで国内で作るなんて言われ、どんな製品でも自国製があります。私がインドにいた80年代、世界ではコカコーラが一世を風靡していたのにインド国内ではカンパコーラがほぼ独占。日本車が華々しく世界に躍り出た時期でもありましたが、インド国内では自国製アンバサダー車がほぼ独占。また、80年代、ニューデリーにできたバーガーショップはマクドナルドでなくて、水牛バーガーをメイン商品とする店でした。今は当時と事情はだいぶ違うようですが、スタバよりもカフェコーヒーデイというインド国内のチェーンが、コーヒーショップとしては一番人気のようですね。

そういやマハトマガンジーさんも塩を自分たちで作って、イギリスの圧政に対抗していたな。そのような精神性も、自国製をつくる文化に関係があるのかもしれません。

さて、カンパコーラでインド時代を過ごした私は、日本に帰ってきて大人になってから、チャイのおいしさを知ることとなりました。 
シナモンが効いてて甘く、あったまりますよね。

そして、そのチャイを泡立てるとさらに美味しいと知ったのはさらに最近のことです。 

南インドでは、大きな受け皿と一緒にチャイが出てきますが、それはこうやってチャイを泡立てるから。 

これを、カップ→受け皿、受け皿→カップと往復します。全くこぼれていません。…技!!

飲みやすい温度になり、泡だったチャイはカレーの後飲むと特に美味しいです。 

この写真は、練馬の南インド料理の名店「ケララバワン」の店主サッシーさん。サッシーさんはとてもホスピタリティがあって、お客さんのことを常によく考えてくれてる優しい人です。こういうパフォーマンスしてくれると面白いですよね。写真を撮りそびれたので、「もう一回!撮らせて!」と言うと笑顔で応じてくれたので、この写真が撮れました。

日本ではなかなか泡立ちチャイを飲める場所を思い当たりませんが、練馬に行ける方は是非、ケララバワンでまろやかな泡立ちチャイをお楽しみください!

※サッシーさんは漫画のキャラでもあります。私は相当ファンで、奈良から練馬まで行ったのでした。

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