見出し画像

治療に迷う自己免疫性肝炎の通院

前回4月27日の通院から1か月。テレワークと言えどもすごく忙しかった。

久しぶりに無理して働いた気がする。心も体もグダグダで、これは絶対数値悪くなってるだろうと思いながら病院に向かった5月25日。コロナ感染者も落ち着き始めこれから夏になるこのタイミングは、治療開始、すなわち入院してステロイドを始める絶好の時期なんだろうと、私は覚悟を決めていた。

いつも通り診察の前に採血をする。

ぐったりしている体は、自分でもあきらかにおかしいと思えるほどだった。激務明けの私は、このまま入院して仕事から逃げ出したいって思えるほどだったことも付け加える。

そして診察に呼ばれた。

先生は今日の採血の結果を開く。

ヘモグロビン: 14.9H
ヘマトクリット: 44.1

総ビリルビン: 1.0
AST(GOT): 55H
ALT(GPT): 100H
ALP: 288
LDH: 138
γGTP:31

IgA: 153
IgG: 1732
IgM: 184

ALBIスコア: -2.76
ALBI grade: 1

あれ?

ウルソの力?

予想を裏切る改善された結果が私の前に現れた。自覚症状からは想像すらつかない。私はうろたえた。

これ、ステロイドなくていいんじゃないの?

先生もどうしたものかという顔をしていた。そして口を開いた。

「ステロイドはいやなんだっけ?」

えっと、いやだけど、いやというより、コロナで…。ちょっと迷った私。

「どこまで下がったら良しとするかだよね。この数値だとまだもう少し下げたいよね…」

しばしの沈黙が続く。

「とりあえずあと一か月このまま続けてみますか」

覚悟を決めて向かった私。確実に悪い自覚症状。それに反してよくなっている数値は、私を迷宮へと導き、出てきた答えは、結局いつもと同じ、あと一か月の継続だった。

これが幸いしてステロイド使わず調子がよくなってくれれば越したことはない。何が何でどうなるのか、その結果は1か月後にわかることになる。

どこに降りればいいのか、あぶく声も風に、迷う、かじ取り。そして流れてきたのはパラシュートでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?