「言語学」と「語学」は別物
「私、大学で言語学を専攻してたんだ」と言うと、
「へえ~、じゃあ英語が得意なんだね!」
という返事が返ってくることがある。
だが、言語学を学んでいる=語学に長けているというのは間違いである。
実際、言語学を学ぶ友人には「英語がすごく苦手!」という人もいた。
(入試問題を解く程度の英語はできるはずだが・・・)
知っていただきたいのが、
「言語学」と「語学」は別物だということ。
では、この二つはどう違うのだろう?
語学とは
簡単に言えば、
「英語やフランス語が話せます」
「韓国語の読み書きができます」
のような、言語の運用能力を身につけることが「語学」だと言える。
話す (スピーキング)
聴く (リスニング)
書く (ライティング)
読む (リーディング)
のように、4技能を身に着けながら、「外国語を使う能力」を向上させる。
これが語学。
言語学とは
では、言語学とは何なのか?
言語そのものの解明を行う、学際的な学問のことである。
言語学は、
「心理学」「法学」「経済学」「機械工学」・・・
のように、学術的な学問の一分野だ。
言語学と語学は別物
かなりざっくりした言い方になるが、
語学は「○○語ができる」という能力の意味で使われ、
言語学は「研究対象」である学問の分野の意味で使われる。
言語学を学ぶって?
ここまでで、語学と言語学の意味について説明してみた。
次にこの2つを「学ぶ」という点を考えてみたい。
語学を学ぶ、と聞けば、比較的容易に想像しやすいと思う。
駅前にある英会話教室だったり、ZoomやSkypeを使ったオンラインの授業だったり。
「外国語を学ぶ」という場面はビジネスになっていることもありイメージしやすい。
では、言語学を学ぶという点についてはどうだろう?
こちらは、なんだか言語学者が小難しい理論を説明しているような、とっつきにくい印象があるかもしれない。
なんとなく、私自身もそんなイメージだった。
でも、これだけは言わせてほしい。
言語学は、とっても奥が深くて、楽しい学問なんです!!😁笑
今後、私の言語学への愛を原動力に、ぜひとも「難しい」印象を払拭していきたいと思っている。
とはいえ、大学卒業からもう5年以上経っているので、思い出しながらいろいろ書いていきたい。
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