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「言語学」と「語学」は別物


「私、大学で言語学を専攻してたんだ」と言うと、

「へえ~、じゃあ英語が得意なんだね!」

という返事が返ってくることがある。

だが、言語学を学んでいる=語学に長けているというのは間違いである。

実際、言語学を学ぶ友人には「英語がすごく苦手!」という人もいた。
(入試問題を解く程度の英語はできるはずだが・・・)

知っていただきたいのが、
「言語学」と「語学」は別物だということ。

では、この二つはどう違うのだろう?


語学とは

言語学は、その名の通り言語そのものの解明を目的とする科学である。実用を目的とする語学とは別物である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡単に言えば、
「英語やフランス語が話せます」
「韓国語の読み書きができます」
のような、言語の運用能力を身につけることが「語学」だと言える。

  • 話す (スピーキング)

  • 聴く (リスニング)

  • 書く (ライティング)

  • 読む (リーディング)

のように、4技能を身に着けながら、「外国語を使う能力」を向上させる。

これが語学。

言語学とは

では、言語学とは何なのか?
言語そのものの解明を行う、学際的な学問のことである。

言語学は、
「心理学」「法学」「経済学」「機械工学」・・・
のように、学術的な学問の一分野だ。


言語学と語学は別物

かなりざっくりした言い方になるが、
語学は「○○語ができる」という能力の意味で使われ、
言語学は「研究対象」である学問の分野の意味で使われる。


言語学を学ぶって?

ここまでで、語学と言語学の意味について説明してみた。
次にこの2つを「学ぶ」という点を考えてみたい。

語学を学ぶ、と聞けば、比較的容易に想像しやすいと思う。

駅前にある英会話教室だったり、ZoomやSkypeを使ったオンラインの授業だったり。
「外国語を学ぶ」という場面はビジネスになっていることもありイメージしやすい。

では、言語学を学ぶという点についてはどうだろう?

こちらは、なんだか言語学者が小難しい理論を説明しているような、とっつきにくい印象があるかもしれない。
なんとなく、私自身もそんなイメージだった。

でも、これだけは言わせてほしい。
言語学は、とっても奥が深くて、楽しい学問なんです!!😁笑

今後、私の言語学への愛を原動力に、ぜひとも「難しい」印象を払拭していきたいと思っている。

とはいえ、大学卒業からもう5年以上経っているので、思い出しながらいろいろ書いていきたい。


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