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さんかくみたいな

ピザ!

お子さんが、「さんかくみたいな」とケタケタ笑いながら、麺棒でグイグイ生地をのばしていました。

自分のしていることを、何かに見立てながら、それを楽しみながら、手仕事ができるのは、将来、仕事についても日々を楽しく過ごすためのスキルだなぁと感心。

くらしのまなび舎Oleaでは、もちろん、ピザも手づくり!
あれ?でも、いつもは地味めなメニューでしたよね???
はい、そうです。なぜ、ピザかというと、次回の宿泊プログラムでのお楽しみのための練習です。なんと、本格的ピザ窯にチャレンジ予定です!窯の前に、本体のつくり方…ということで、やってみました。

今回は、子どもたちとピザについて綴ります。

生地づくり

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ピザ生地 4枚分(直径20㎝ 厚さ5㎜くらい)

 ・薄力粉 300g
 ・ベーキングパウダー 8g
 ・オリーブオイル 15g
 ・塩 3g
 ・水 100㎖ (様子を見て、増減)

計量したら、まとまるまで、こねこね。まるくまとまったら、15分くらい寝かせます。今回は、つくり始めたら勢いで焼きまでできる、発酵なしの薄力粉+ベーキングパウダーで生地をつくりました。(中力粉+ドライイーストバージョンも試作しましたが、それほどデキは変わらず…腕の問題だと思いますが…)塩分・油分は控えめにしました。具で摂れるので。

うどん打ちやおやつづくりの経験から、こねこねするのは、あまり抵抗なく入ることができました。粉に水を入れたばかりは嫌そうな顔をしていましたが…生地をまとめていく指の使い方、手のひらの力の入れ方、手の使い方が上手になっています。
写真にあるように、両手で包んでも、はみ出るくらい大きいと、指先だけでは持てず、必然的に手のひらも生地にタッチ。調理台の上に生地を置いて、手のひらでもぐいぐいこねることができました。

具は…?

生地を寝かせている間に具の準備。
「生地は寝かせておくよ」とお子さんに言うと、「生地は眠らない…」と、ぽそっと言われてしまいました。その後、寝かせるとは、すぐに生地をのばして具をのせないことと説明したところ、なんとなく理解してくれた模様…

具について、お子さんと相談。「ベーコン、たまねぎ、チーズ、トマトソースはあるよ。他にのせたい具があったら、買い物に行こう!」と誘いました。お子さんは、某宅配ピザのチラシを見ながら「それでいい」(=あるものでいい)とのこと。この日、やや肌寒かったので、こたつの魔力に負けていた感はあり…ということで、シンプルピザ。
パートナーが手伝いながら、ベーコン、たまねぎをカット。たまねぎの茶色の皮むきはとても上手。料理のお手伝いの第一歩として、たまねぎの皮むきは良いと言われているようです。
「たまねぎを切る=目が痛い」ということを知識としてもっているお子さん。とても恐れています…切る場面になると、イメージが先行して「目が痛いかも…」と、目を押さえたり…でも興味はある。目が痛くなるのでは?という距離で、切る様子を見ているので、少しずつチャレンジしてもらおうと思っています。たまねぎを冷蔵庫に入れておくと、切る時、あまり目が痛くならないような気がします。それも工夫の1つです。

具をのせよう

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生地がふくらんだかなぁ?という状態になったら、4等分にします。小さな球にしてから、生地を手と麺棒を使って厚さ3㎜くらいにのばします。(焼くと厚さ5㎜くらいにふくらみます。)
足元を見ると、写真のように踏ん張っています。こうすると力が入ることに気づいたのでしょうね。4枚目の生地のばしで出てきた動作です。きっと、次回このようなことがあったら、はじめからこの動作を使いこなすでしょう。これが、体験からのまなび。

生地に熱が入りやすいように、フォークでプスプス穴をあけます。お子さんも好きな手仕事。見た目と手から伝わる感覚がおもしろい。

トマトソースをぬって、たまねぎ→ベーコン→チーズの順に具をのせて、焼きます。(4枚目はサラダで余ったレタスも乗せました。)お子さんは、指先を器用に使って、パラパラとまんべんなく具をのせていきました。お料理アプリで培ったビジュアルの再現!手づくりピザは、具をごてごてのせずにシンプルなぐらいが焼きやすくておいしいです。

写真でもわかるように、「こねる」「のばす」「握る」「つまむ」などなど、ピザにはたくさんの動作がたくさんありました。力加減も、体全体を使って思いっきり力を入れてこねることから、指先を優しく使って具をのせるところまで、どれひとつ同じ力加減はありませんが、ものや動作に合わせて、自分の体を上手に使いこなす良い練習です。
パートナーは、何をするかを言葉や見本で示すだけ。必要があればガイドをして、動作のヒントを出しますが、基本的にはお子さんが自ら、見て、やってみて、調整しながら完成まで進めていきます。

焼く

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オーブンを210℃(Oleaのオーブンの限界…)に設定して予熱。その後、様子を見ながら10~15分焼きます。

この間に、お子さんは、テーブルを拭いたり、フォークを出したり、飲み物の準備をしたり…自分で考えて、動くことができることも増えました。まだ難しいところは、おもむろにパートナーがやっているところを見せます。これを繰り返すと、自分からやることが増えていきます。ナチュラルに…

ここでトマトソースレシピ。ソースは事前にパートナーが仕込みました。

トマトソース 10枚分くらい?

 ・カットトマト缶 1缶
 ・たまねぎ 1個 (みじん切り)
 ・にんにく 1片 (みじん切り)
 ・粉末コンソメ 4g (お好みで量を調整)
 ・塩 少々
 ・砂糖 少々
 ・しょうゆ 少々
 ・オリーブオイル 少々 (炒め用)

たまねぎとにんにくをオリーブオイルで炒めて、たまねぎが落ち着いてきたら、カットトマト缶を投入。調味料を入れて、しばしとろみがつくまで煮込みます。調味料は、お好みで調整します。しょうゆがポイントです。入れるのと入れないのでは全然味が違います。ケチャップを少し入れるとなじみが良いかもしれません。
こんなに簡単!手前味噌ですが、おいしいです!このトマトソース、ピザだけでなく、もちろんパスタでも使えます。野菜のオーブン焼きのソースにしても!というわけで、多めにつくって冷凍保存。

いただきます

この日の昼食づくりはサラダづくりからスタート。ピザをつくって、いただきますまで、1時間くらいでしょうか。順次、ピザを焼きながら。おこさんも、適度な集中力を保ち、変化を楽しみながら、携われる時間です。

一口目。「熱い…けど、おいしい!」とのこと。熱いものを食べるのも、手や口、肌などで温度を感じて、やけどしないように、いろんな感覚を使いこなしているということです。そして、その食べ物のおいしい温度を知ることも『口福感』。
Oleaでは、食事のお供や水分補給に温かいお茶を飲む機会も多く取り入れています。ラーメンはハフハフ食べるのに、お茶はズルズル飲めない…というなかなかおもしろいことが起こっています。子どもたちの様子を見ていると、水分補給はのどごし。冷たいものでのどを刺激しているような感じも受けます。体のためにも、あたたかな飲み物を飲めるようになって、適度な水分補給をできるようになってほしいなぁと思っています。

おまけで、きまぐれマヨサラダレシピ。この日のきまぐれ野菜はにんじんとレタス。分量は食べられる分だけ用意してください。Oleaの野菜は多め!なぜなら、お子さんたち、Oleaではよく食べるからです。千切りは、今のところパートナーが担当。お子さんは味付けと盛り付け担当です。

きまぐれマヨサラダ(3人分)

 ・にんじん 1本 (千切り)
 ・レタス 1/4くらい (千切り)
 ・マヨネーズ 少々 (色がつくくらい)
 ・梅酢 (Olea特製梅干しから出たもの)
 ・酢

最近、酸味のあるメニューもよく食べるようになりました。マヨネーズはほんの少しです。全体がうっすら白くなるくらい。お酢のつなぎのような役目です。梅酢がない場合は、塩コショウでおいしくできます。生のにんじんも苦手なレタスも、この味付けでバリバリ食べました。

良かったら、ぜひお試しください。

お読みいただき、ありがとうございます!もしよろしければ、Twitter等でのシェアをお願いいたします。これからも子どもたちとのくらしの様子をお届けします!お楽しみに!!