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コアファンなき新規開拓の恐ろしさ

週明け早々、でかい会議やら打合せやらが続いて、今週分のエネルギーの大半が奪われた。今週まだあと3日もあるのだがやっていけるのだろうか。

そんな思い話し合いの中、ひとつテーマになったのが、新規サービスのユーザー獲得方法だ。仕事柄新しい製品やサービスをつくることが多いのだが、毎度利用してもらえるユーザーを確保するのに苦労する。

ユーザー獲得は、とにもかくにもアタック量だ。自分が学生時代にリクルートOBの会社でバイトしていたので、とりあえずがんばって下手な鉄砲数うちゃ当たるような、自称「リクルート方式」のアプローチが自分の中では当たり前だと思ってきて、これまでも多少インセンティブつけてでも数をワーッと集めることをやってきた。

そんなやり方だが、はたして最適な方法なのか。ここ数年の結果を振り返ってみると、なかなかそういいきれない。たしかに、一定数の数のユーザーは集めることはできた。が、自分たちの製品サービスとのマッチング精度でいうと、全然高くない。インセンティブやらキャンペーンやらで食いついてきたユーザーもいるのだが、特に製品サービスに愛着があるわけでもなく、エサがなくなればサッとどこかへ行ってしまう。

特に初期段階には、製品サービスに深い関心、課題意識、愛着などを持ってくれるコアファンをつくることが大切だ。思い起こせば、自分も試作(プロトタイピング)の仕事のときには、まずは1人のユーザーに徹底的にインタビューして課題をうかがい、そのソリューション案としてプロトタイピング品を出して、その課題解決になるかを徹底的にやっている。1人のユーザーに時間をかけても、その後広がるのかみたいな横やりも入るが、そこは徹底的にコアなファン1人をつくるところからスタートすべきだ。

こうした試作段階にきちんとやって、コアなファンを少数でも獲得してから、リクルート方式なりなんなりで広げていくことをやっていくべきだった。ちょっと反省している。

このあたり少数のコアユーザーと多くのライトユーザーのバランスは難しい。ライトユーザーだらけだと上記のような失敗談になるし、既存のコアユーザーしか見ていないと事業が広がらない。うーむ。


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