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Old Soldier の複業探訪(2)

顧問登録したのはエスプールと云う会社で、ここはリクルートに紹介してもらった。リクルートとのご縁は遡る事、およそ3年、勤めている会社が企画した、セカンドキャリア形成に向けたウェビナーであった。
自由と若さをひとつの価値とする我社は、40代後半を過ぎた社員に対するセカンドキャリア ”支援” に殊の外、熱心である。希望していた専門職としての再雇用は狭き門で、当時、これを突破する自信がある訳ではなかった私は、社外転出も視野に入れて、このウェビナーに参加したのであった。

顧問登録に話を戻そう。
まずは、氏名、メアド、住所など通り一遍の個人情報を書き込み、いよいよ職務経歴である。一度の転職と二度のM&Aを経験した私は、都合4つの会社を渡り歩いている。先ずはそれぞれの社名と、そこで担った仕事、役職などを守秘義務に抵触しないように、むしろ、かなり抽象的な表現で書いていく。ここで一服とばかり改めて眺めてみると、渡り歩いた4社のうち2社は1兆円企業、1社は10兆円企業である。それぞれの会社で管理職、管理職待遇の専門職を務めた経歴は我ながら立派なものだと、マウントを取った気分でひとり悦に入り、”登録ボタン”を押したのだった。

複業で目指しているのは、コンサルである。ソフトウェア・エンジニアである私が記した経歴は、アーキテクト、プロジェクト・マネージャ、組織管理職やプロセス設計、人材育成といったもので、いわゆるグローバル企業でこれだけの経歴があれば、話を聞いてみたいと思う人はそれなりに居るのではないか。そうした楽観的な思いで経歴書を微修正し、PCを閉じた私だったが、この思いは、ほどなく粉砕される事となるのであった…、(続きは次回に)

ここまでお読み頂いて、ありがとうございました。
このとおり、老兵の複業探訪を不定期で、時折、世相に対する世迷い事を織り交ぜながら発信して参ります。

どうぞ、よろしくお願い致します。


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