自分のダンススタジオを手に入れるためのロードマップ②個人事業主として開業する(STEP1)
自分のダンススタジオを手に入れるためのロードマップシリーズの2回目です。
最初のステップは「個人事業主として開業する」です。
ダンサーの収入源は主に以下の4つです。
インストラクター:ダンスを教える仕事
振付師:アーティストやCMなどの振付をする仕事
ダンサー:イベントやショーなどで踊る仕事
企画:イベントなどを企画したり運営したりする仕事
これらの仕事で,どこかの会社に雇用されて正社員になるということは,ほとんどありません。
よくダンススタジオやスポーツクラブなどにたくさんのダンスのクラスがありますが,そのクラスで教えているインストラクターは正社員ではありません。
基本的にはスタジオとダンサーとの「業務提携」という形になっています。
なのでダンサーは個人事業主として開業して,自分で生計を立てていかなければいけません。
開業届を出す
個人事業主として開業するには「個人事業の開業届出・廃業届出等手続(以下,開業届)」の手続きをしてください。
これは個人事業主として仕事をしていくために必ず必要な書類です。
書類は国税庁のサイトからダウンロードできますので,それに記入して,地元の税務署に提出します。
青色申告の承認を受ける
開業届を出すと同時に「所得税の青色申告承認申請手続」の手続きも済ませてください。
これは青色申告で確定申告をするために必要な書類です。
確定申告には「白色申告」と「青色申告」とがあり,青色申告のほうが難しいのですが,控除が最大65万円もつきます(白色申告は10万円)。
また青色申告で確定申告をしておかないと,信頼が積み上がらず,後々融資を受けるときに相手にされません。
ダンサーの方は白色申告をしている人が意外と多いようですが,将来的に自分のダンススタジオを持ちたいのであれば,なるべく早い段階で青色申告の承認を受けてください。
こちらも開業届と同じく,国税庁のサイトからダウンロードできますので,それに記入して,地元の税務署に提出します。
事業専用の銀行口座を用意する
事業専用の銀行口座も用意しましょう。
ギャラを振り込んでもらったり,事業での売上を入金したり,テナントの家賃を支払ったりするための,事業のためだけの銀行口座です。
今まで使っている個人の銀行口座でも別にいいのですが,個人的なお金の動きと事業のお金の動きが混ざってしまうと,確定申告のときに大変なんですよ。
簿記の知識があれば問題はないのですが,銀行口座は分けていたほうが圧倒的に楽です。
確定申告は売上を生む時間ではないので,確定申告には極力時間をかけるべきではありません。
なので楽をするために,銀行口座は個人用と事業用とで分けましょう。
僕の場合,ギャラの入金や売上の入金用にネット銀行(PayPay銀行),テナント家賃を振り込んだり,著作権料の引き落としなど出金用に地元の信用金庫の口座を開設しました。
ネット銀行かリアル銀行かはそれぞれメリットデメリットがあるので,自分の状況に合わせて検討してください。
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