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私なりに『VTuber論』の論考を始めます

(画像: 写真AC

先日、noteにも掲出しました、VTuberに対して「バーチャル」「リアル」という表現をやめたという話
お読みいただいたでしょうか?

おかげさまで5k PV以上という私の中では好調な推移が取れたかと思います。ありがとうございます。

さて、先の冒頭にもあります通り、私はこれまでVTuberのありかたについて、かなり敏感に接し、昨年10月には駄作VTuber存在論」を掲出。
メディアでも独自にデジタルとフィジカルのあり方を見つめ、VTuber情報コミュニティ「Project Virtual History」を展開することで幅広いVTuberの知識を蓄え、発信してきました。

また、Twitterでは「#VTuber論文」を通したVTuberの論文収集や、「#VTuber辞書部」でのリサーチ、様々な情報源から発展させたVTuberの先行事例の探求、VTuberに対する考察、それらの発信を市井の人間として行ってきました。

例えば、フジテレビ関連会社で働いていた坂本浩さんの論文を人づてに見つけ、VTuberの最古とも考えられる先行事例が1988年には存在したとツイートしています。

このノケゾリーナについて言及しているTwitterユーザーの多くはてれすなさんのツイートを起源に、私を経由して行われたものが現状ほとんどであり、世界規模で広がるVTuberの流行の波は今後様々な形で記録されると思いますが、この発見はてれすなさんの発言のおかげではありますが、間違いなく世界的に意義のあるリサーチだったのではないかと思っています。

現状、様々な事情により進行が滞っている『風とバーチャル』などではVTuberの記録に重きを置いてきました。
(現在も進行していますが、主に年表の作業に手間取っております。出来る限り早くの掲出ができるように頑張っておりますので、何卒関係者共々お待ちいただければ幸いです。)

現状では山野弘樹氏による「バーチャルYouTuber」とは誰を指し示すのか?」など、VTuberに対する考え方にフォーカスをあてることが私の周りでも流行り始めており、VTuber再考の時代が来るものだと確信しています。

本題

さて、前置きが長くなりましたが、この度古月はこのようなバックボーンの中で独自のVTuber論の執筆を開始することを宣言します。
掲載媒体は目指すはジャーナルですが、現状ではどの学会にも所属しない状態ですから、noteを中心として、時々メディアさんにも掲載を提案させていただく形で進行しようと思います。

分野は主に存在論、身体論、メディア論、歴史など。
あくまで市井のライターとして、ジャーナリストとしてアカデミックに少し沿わせながらも、自らの道を突き進みつつ、様々なものにリスペクトを払って蓄積をしていきたいと思います。

私は先にもある「#VTuber論文」を通して最もVTuberの論文を読んだ人間の1人も数えられるのではないかな? と思っているところでして、メディア記事についてもPANORAさんやMoguraさん、KAI-YOUさんなどに掲載された記事は、独自の記事データベースを構築する際にすべて目を通しています。
さらに、VTuberの関連書籍、雑誌、新聞についても国会図書館に出向いて読むことは日常茶飯事です。

(過去、先人よりふざけ半分に多くの記事を読んだことで「こんなに読んだのは私だけじゃないか?」などとほざいておりますと、「記事を読んだ数で威張るな」といったようなことを突っ込まれましたが、さすがにここまでのことをしているからにはすこし威張らせてほしいです……。)

そんな恐らく研究者でも行っていない地道な活動をしてきた私だからこそ、何かが出来るのではないかと、この頃思うようになりました。
単純に少し調べ物をするだけでも、まだVTuberに対する適用できそうな既存の考え、もの、出来事など様とVTuberに対して考えることが出来るのではないかなと思います。

ではそれが何に役立つか? って言われると、本当は何にも役立たないかもしれません。
でも、かつて推しとしてずっと応援してきたアズマリムさんは言いました。

アズリムは、様々な問題や悩みの起点は、「バーチャルユーチューバーがなんなのか」、整理されていないところにあると思います。

アズマリム「せかい1大切なセンパイたちへ【重大発表も!】」より

私は胸打たれました。申し訳ない気持ちになりました。
私たちはあの問題以降、何か進歩したのでしょうか。
きっとVTuberに対する判例が出ていることからも、進歩はしているでしょう。
しかし、このようなツイートが出る世論であることもまた事実です。

5万人が存在するというVTuber(myrmecoleon「VTubar統計ショートレポート2022.08.13」)。それらについて少しでも考えの足しになれば、文を楽しんで読んでいただければと思い、これからの活動に充てようと思います。

これはまた再出発です。
私は1年のうちに何度するんだってくらい、くじけて、打たれて、刺されて、また再出発しますが、今度の再出発は確たるものにしたいです。

私はあくまで市井の人間です。卒論を高校、専門と書いただけで別にちゃんと論文が掲載された経験も、最終学歴が専門ということもあり、学もありません。
ですが、その1からのスタート、2からのスタートの過程からも色んなものを得ていただければ幸いです。
ちょうど1年前ぐらいに書き出していた「VTuber存在論」は自分の中でも失敗と思ってます。
だけども、これからこれをもっといいものに、もっと考えを自分自身アップデートしていければと思います。

長くなりましたが、これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

2022年10月3日、国会図書館にて――古月
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