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Vオタクの乱文 #来栖夏芽3D レポ

あらすじ


7月8日。歴史にも残る事件が起き、いくつも驚くことがあった。

個人的にニュース以外で驚いたのは、来栖夏芽さんの3D配信の発表。
私にとって、来栖夏芽その人は推し、元ガチ恋対象といった簡単な言葉で表せる相手ではなく、今こうやって文章を書き残していられるのも彼女が居たからに間違いないと思う。

その恩を出来るだけ返そうと、これまで自分はいちファンとして、いちライターとして陰ながら応援してきた。本が出ると決まれば、彼女がどういった人物なのかを交えた記事を事細かに書いたうえで、本の内容について全くネタバレの無いようにコラムを書いた。

だが、先日続編の記事を出す際に私は大事なところで聞き間違いや勘違いをし、多くの関係者、ファンなどにご迷惑をおかけし、夏芽さんにも不快な思いをさせてしまったと思う。

この場を借り、あくまでいち個人としてではあるが、お詫び申し上げたい

先日にはこの記事についてRTと「ありがとうございます」の一言をいただき、フォローもいただいているが、「僕は許されてもいいのかい?」と思う日々を送っていた。

ただし、今日に限っては何があろうと推しの3Dお披露目であることは変わらない。今回はオタクとして全力で推しの3Dを乱文乱筆散らかしながら書いていく3Dお披露目レポートをお届けしよう。
よくメディアで記事を書くとそのVTuberのことを全くもってみていないような扱いを受けることが多いが、自分の場合はそんなことはない。私だってオタク、君だって、オタク。ならばいっしょに来栖夏芽3D配信を見なきゃ損でしょ。さぁ、始めましょう。

1曲目 =LOVE「君と私の歌」

開幕は夏日漂う、マスコットの羊・めぇさんを模したステージから開始。夏芽さんによる歌とダンスのパフォーマンスが始まった。

開始前には、前日の万歩計が数十歩であると体力に自信なさげにしていたライバーであるとは思えないほど激しいダンスを披露。楽曲は「アイドルが好きな」夏芽さんらしい選曲で、振付も=LOVEの振付を一部再現している。

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夏芽さんの活動初期は本当に自信がなく、歌ってみたについても、「歌に自信がない」と一時は躊躇してていた。今では成長を積み重ね、歌ってみたやASMRにも挑戦するようになった。「毎日うまくなっていくね——」そんな歌詞が過去の蓄積とシンクロし、あの自信なさげにしていた時期を走馬灯のように思い出した。
先日同じ夏芽さんのファンと雑談をした際にも「この舞台に立たなかったかもしれないと思ったらすごいよね」といった話をしていたところだった。
彼女の好きな水色カラーの衣装を身にまとい、3Dで歌って踊る様子は開始5分で私にはもうすでに感慨深いものになっていた。

2曲目 Mrs. GREEN APPLE「青と夏」

「みなさーん! まだまだ夏は始まったばっかりですよー! ぜひもっともっと楽しんでいってくださいね!」とMCが入り、引き続いて流れたのはMrs. GREEN APPLEの「青と夏」。
夏芽さんは、にじさんじに入るきっかけの1つとして「にじROCK」というにじさんじ内の音楽コラボ企画をあげており、彼女自身RADWIMPSやBUMP OF CHICKENをはじめとする邦ロック曲を好んでおり、「ミセス」も彼女の歌枠では何度か歌っている。

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曲の冒頭では「はい! はい! はい!」と高いテンションで場を盛り上げようとコールをしていく。夏が確実に近づいていると思わせる熱いコールだった。コールとは相反して、ボーカルでは落ち着いた声で彼女らしい透き通った声で気持ちに訴えかけてくる。「どうですか?」の部分があざとくかわいい。夏芽さんは帯域が広いこともあり、コールのハイトーン、途中の低音で歌うメロではちゃんとキーにほぼ合わせる形で歌っていた。きっと私たちが知らない間に猛練習をしたんだろう。確実に歌がうまくなっていた。

3曲目fhána「青空のラプソディ」

2曲連続で歌った夏芽さんは「こーんばーんはー!」といつもよりも大きな声で挨拶。「ここでゲストが来るはずなんですが……」と、どこいくねーんという方向に向かう夏芽さん。そこで登場する山神カルタさん。

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息の合ったダンスとボーカルでfhánaの「青空のラプソディ」を披露。山神カルタさんは夏芽さんとは1年にわたって、月1回コラボラジオ企画「晩酌レディオ」を配信。
そんなこともあって、夏芽さんにとっては仲のいいライバーの1人。普段とても丁寧な話し方をする夏芽さんだが、カルタさんに対しては時に砕けた話し方をすることがある。そんな間柄だ。
そういった関係性だからこそ、息の合ったダンスもうなづける。

お部屋紹介

歌が終わると夏芽さんの部屋紹介のコーナーに。「NowLoading……」の文字あるから転換なのかなと視聴者に思いさせつつ、実は生放送というトラップを仕掛けられました。多分ここから生放送なのかな? と思います。

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そして、2人が現れたのは夏芽さんの部屋を高度に再現した3Dステージ。
夏芽さんの部屋は配信初期では、隣人の物音が聞こえ、話せば声が聞こえるほど壁の薄い部屋に住んでおり、配信も満足にできる環境ではありませんでした。そんな環境から現在の部屋に引っ越し、回線を変えることで、ようやく配信を行えるようになりました。
配信ではそんな部屋を口頭紹介することが何度かあり、ファンの間では部屋を再現したファンアートを描く絵師さんも登場。

夏芽さんはそんな1人だったカタヤブリナさん先日依頼し、普段の配信背景として登場するようになりました。

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今回のお披露目配信では、そんなデザインを高度に再現しており、ちゃんと同期グループ・まななつのパーカー、ギター、キーボードなども部屋に置かれています。臨場感がすごいです。

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そうして、ここで追加ゲストが登場。1組目はフルトイ(フミ、ルイス・キャミー 、白雪巴)の3人。
夏芽さんにとって、これといって3人組として関わりがあったわけではありませんが、各々との関りが様々な場面であり、夏芽さんがいわゆる「鎖国」(同期以外の他のライバーとコラボしない状態)をしていた時期から現在のまれにほかのライバーとコラボする状態に導いたのは、間違いなくフミさんをはじめとするフルトイの力があってこそだったのだと思います。

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フルトイが登場!

さて、配信では3人の指示でかわいいポーズをするコーナーに。カメラを山神カルタさんに任せ、夏芽さんがポーズを取っていた。

トップバッターはルイスさん。
夏芽さんにノートPCを持ち、ベッドに座ることを指示。一緒に配信を見ているような視線を向けさせた。

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続いてはフミさん。ベッド→ベッドに移動して、添い寝の目線になるように指示した。無事オタクが死亡していきます。

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さらに続く白雪様はさすがの女王様。「犬か人間か」の選択肢を与えますが、犬が採用。「ワン!」と真似ながら頭を撫でられる夏芽さんの姿が見れた。

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一方、新人の四季凪アキラさん。ファンだったのか、配信後かなり夏芽さんにいじられています。草。

半年以上ぶりに再会!? まななつが出そろう

夏芽さん、ましろ爻さん、奈羅花さんを含めた同期3人は「まななつ」というグループを組んでいるが、実はこの3人にじさんじではお互いに同期コラボを中々行うことがないことで有名なのだ。
別に3人は不仲ではないが、一点問題があるのはお互いの方向性が違うことだ。
夏芽さんは雑談、歌、ゲームなどをしているが、ましろさんはホラー方向、奈羅花さんはFPSやストリーマーの方向で活動しているためにお互いにあまり表での接点がない。なお、ましろさんは今年に入ってマスターデュエルの流行もあり、何度か一緒にプレイしていたが、3人でコラボをすることはなかった(このゲーム2人用なんだ……。)。
そんな3人が最後に集まったのは半年以上前……。そんな中でようやく、3人が集合。

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まずはオタク・奈羅花さんが自分のロック画面のためにポーズを指定。女の子すわりをして、自らの著書である「人外教室の人間嫌い教師」を口元にあてるようにいった。そして、奈羅花さんは見事限界化。ちゃんとロック画面に変えた。けども、これ1月9日とは一体……?

一方のましろさん。「かわいいのはお腹いっぱい」と声を裏返らせて夏芽さんに秘めた狂気を求める。秘めた狂気……というと多分血族萌えとか多分そういうところだと思うんですが、鈍器を振りかざしてほしいとリクエスト。

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フミさんにはセリフを入れたクソコラを作られてしまいました。

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まななつパートが終わると羊のめぇさんが降ってくるスパチャ還元タイムに。どんどん振ってくるめぇさんに夏芽さんとカルタさんが埋め尽くされてしまいました。カルタさんの神通力で消したのはめちゃくちゃ面白かったです。ここでカルタさんは修行に向かうために退場。
夏芽さんはすこし休むといって、寝てしまいました。

ガチのオリジナルTRCG「サムネイルカードバトル」

夏芽さんが起きるとそこは無人島。記憶もなくなってしまった様子。
浜辺には数枚のカードが落ちており、回想へ。

ここで花畑チャイカさんの登場。夏芽さんが過去にコラボの経験のあるライバーの多くは実はカードゲームがきっかけのことが多くあります。これは夏芽さんが兄からの影響でマジック:ザ・ギャザリング(MTG)を覚え、ライバーで活動する上でもMTGアリーナやゴッドフィールド、遊戯王などで遊んだ経験があるからです。

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チャイカさんも一緒にカードゲームを通じて交流を持った1人であり、この回想では夏芽さんが新人の頃に配信のサムネイルを使ったカードゲーム「サムネイルカードバトル」を教えてもらうときの様子が描かれています。

この「サムネイルカードバトル」。実は今回が初出のオリジナルTRCGなのですが、監修をTRCG系のVTuberで夏芽さんとも交流の深い、魔希みちるさんが担当しており、かなりガチ。ちゃんとカードゲームとしてある程度成立するように内容を構成しているのも見ごたえがありました。

夏芽さんは結構な茶番好きではありますが、この「サムネイルカードバトル」に関しては普段の配信と異なり、しっかり脚本なども組んだれっきとしたカードゲーム演劇でした。
「サムネイルは自分の経験の積み重ね」。日々の活動の中でも振り返ることを大切にしている夏芽さんらしい一幕だったとTRCGの実況解説の文字起こしをしたような記事になってしまうので、自分が好きなシーンをかいつまんで紹介します。

敬語縛り

夏芽さんはだれにでも敬語を使ってしまうのが癖だと時たま語っているように、ほとんど雑談の中でも敬語で話しています。タメ語で話すことは山神カルタさんに対して少しあった程度で、タメで話すことは珍しいです。
また、夏芽さんはバーチャル関西に住まうと自称しているのですが、意図的に標準語を使っており、中々関西弁を話すことは少ないのも話し方の徳地長です。。
そんな中で行ったのが「敬語か標準語で喋ったら即終了」でした。
3D配信本編では、加賀美ハヤトさんが出演している最中での仕様だったこともあり、お互いに効果は絶大。自分もやりづらさがある一方で、ゲームを楽しませてくれました。

ライバースキル「描く者」

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サムネイルカードバトルにはプレイヤー固有の特殊スキルが存在し、各々が発動することができます。夏芽さんのスキル「描く者」は、「1試合に1度だけ発動することが出来る。効果の対象者を書き換えることが出来る。」という効果でした。
「描く者」の名称は夏芽さんがイラストを描くことが出来ることに由来します。
夏芽さんはイラストを趣味にしており、時たまイラスト配信を行っています。その技術力はシロート目から見れば高い方で、自分が出版した本の特典を自ら描き、公式同人誌などを制作できるほどの能力をもっています。
大抵のライトノベル(ライト文芸)の著者であれば、イラストは別の人に任せて内容だけを書いていくことも少なくないかと思いますが、彼女の場合は高いポテンシャルをもっているために、商業誌の多数の特典を短期間で仕上げ、その上配信を行ったことで、リスナーを驚かせました。

また、小説のプロットは漫画で描いて自分の書きたい方向に自らを導いていったという話もあったと思うので、まさに彼女のスキル「描く者」は素晴らしいものだと思います。

あけおめ飲酒雑談

ゲームは進み、対戦相手は社築さんへ。その1枚目のカードとして出たのが、この「あけおめ飲酒雑談」です。
夏芽さんはどちらかといえば、お酒に弱いタイプで、お酒に酔うとテンションが普段よりも高くなり、嫉妬深くなり、そして活舌が弱くなります。
この配信はまだ夏芽さんがお酒を呑み始めて間もないころで、結構な勢いでお酒を呑んでいました。
その中で飛び出したのが、夏芽さんを強く印象付ける「ぱへ」です。
お酒に酔って「パフェ」を「ぱへ」と言っているように聞こえるのですが、本人は真面目に「パフェ」といえていると主張します。
この様子は切り抜きに上げられ、夏芽さんの認知度をあげた印象があります。
現在では執筆活動などもあり、飲酒雑談配信はご無沙汰していますが、飲みながら話す様子はとても楽しそうで私は好きです。

最後の宿敵 田角社長

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最後の敵として現れたのは田角社長でした。夏芽さんがマネージャーにアポイントをお願いしてたまたまタイミングが良く、出演できたとのこと。
配信ではサムネイルがないといった社長ですが……。

【にじさんじ切り抜き】VTuber事務所の社長のデビュー配信☆新衣装&3Dお披露目まとめ【田角リク/にじさんじ】

まぁ、一応にも持ってるんですよね。夏芽さんならやりそうかなと少し思いつつ、びっくりしました。

全部夏芽さん??? 「チューリングラブ」

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田角社長のお題をもとに歌い始めたのはチューリングラブ。しかも夏芽さんが2人。
おそらく夏芽さんの片方は事前にモーションをとっており、片方がそのモーションを再生している間に動くといったことをしたのかと思います。また、ボーカルもオク下も用意されており、しっかり夏芽さんが歌っています。
コメントでは同期のましろさんに声が似ていると反応があり、人によってはましろさんが歌っているのではないか? と勘違いする人もいたようです。

スペシャルBIGな告知!

チューリングラブを歌ったことで記憶を思い出した夏芽さん。
ここでスペシャルBIGな告知を発表。
夏芽さんの著書「人外教室の人間嫌い教師」がコミカライズ化されることが発表されました。

「人外教室の人間嫌い教師2」発売日と同日、「少年エース」にて連載開始します。

最後の曲 ぼくのフレンド

最後に披露したのはけものフレンズED曲でみゆはんの「ぼくのフレンド」。
「つまりはこれからもどうかよろしくね」。まだここで終わりではない、夏芽さんの活動は続いていきます。

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めちゃくちゃかわいい歌声ですが、その歌を聴きながらTwitterでは「ここまでよく来れたなぁ」という話をしていたのが印象的でした。
そして、ありがとうございましたの一声で3Dお披露目配信も終了。恩はしっかり返そうとする夏芽さんらしく、3Dお披露目配信では珍しくエンドロールが配信されました。

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そして、歌うはFunny Bunny「the pillows」。「キミの夢が叶うのは誰かのお陰じゃないぜ」。ファンがいるから、いまこの瞬間に見てくれているキミがいるから、とそういうメッセージ性を感じました。しっかりコンテキストなのか、きみが歌詞通り「キミ」になっている細やかさもクリエイターとしてのセンスを感じます。

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ずっと頑張ってきたのを知っている。でもそれを頑張ろうとしているのも私たちを思ってということが多いのも知っている。
心配しすぎてしまう私たち。
でもいつもそこに大丈夫だよって返してくれる夏芽さん。
声を聴いてても本当につらそうな時期もあった。
そういう時は私たちが「大丈夫だよ」とコメントした。
時にクールで、かわいく、美しく、優しい。
こんな本の原作者になって、自分も夏芽さんの記事を商業で書くことになるなんて思わなかったですけど、普段は中立に、ちゃんとメディアとして書かせてもらっていますが今回は言わせてほしいです。大好きです。

あとがき


記事が遅れてしまい、後半は大層な解説も出来ずじまいでしたが、今回はあくまでオタクとして記事を書きたいと思い、筆をとりました。
7,000文字ってすぐなんですよ。ライブレポートとか書いてもそうなですが、ある時なんて1曲で7,000字書いちゃいますからね。そういうマインドも実は推しに似ているのかなと昨今思い始めたところです。
本当に彼女の素晴らしいところはたくさんあるのですが、伝えるよりもみていただくほうが早いという風におもうので、是非とも初心者向けのプレイリストを見てほしいです。

最後に夏芽さんが歌った楽曲の原曲のプレイリストも置いておくのでぜひお聞きください。


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