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黄金と詩3~やがてユートピアへ


午後9時の地下鉄の階段。

これから街へ繰り出す学生らしき集団とすれ違う。

夜は彼らを祝福する。

この先、何度も夜に、夏に、夏休みを迎える彼らと交差する。

夜の地下鉄の階段。

疲れて重い足をひきずって階段を上がる。

静かな住宅街を歩いている。

異世界の夢を見る。

急に思い出した学校の休み時間。

そのドタバタ過ごしたような。

あらゆる夢や空想や詩が都市の上に雲のようになって集まって、

新しい詩をつくる。

そこは幻想ではないパラダイスの入り口なのかもしれない。

だとしたら見つけら通り抜けるべきだ。

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