【面接対策】ジェットコースターで絶叫禁止!コロナ後のテーマパークの在り方とは?

東日本・西日本遊園地協会は、新型コロナウイルス感染症対策のための具体的な実施事項をまとめた「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」を発表しました。この遊園地協会には、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」を運営するオリエンタルランドや、USJ、サンリオピューロランド、東京ドームシティ、富士急ハイランド、横浜・八景島シーパラダイス、ハウステンボス、浅草花やしきなど33の事業者が賛同しています。

今回発表されたガイドラインには「遊園地・テーマパーク業界が実施すべき基本事項」を整理されています。


各社の採用面接では「どんなテーマパークを創りたいですか?」という質問が良く出てきますが、これらの「アフターコロナのテーマパークの在り方」を意識した回答をしなければなりません。その具体的な内容を見ていきましょう。


①入場制限
「施設全体や個別アトラクションなどで人数制限をおこなう」と明記されています。目途としては収容人数の約半分。これを真面目にやろうとすると相当な収入減となりますので、どの程度制限するかが各社悩ましいところです。


②チケットの事前販売推奨
チケットの事前販売が可能なテーマパークでは、「事前販売」を推奨していて「当日の入場時の混雑緩和に努めること」としています。テーマパークは当日窓口に並んでチケットを購入するケースが多いですが、今後はアーティストのライブのように事前チケット入手型(事前に入場数を確定してしまう)方式となるかもしれませんね。


③園内での「社会的距離(ソーシャルディスタンス)」の確保
パーク内では1m以上、できれば2mを目安として人と人の距離をあけることを推奨しています。

まず悩ましいのはアトラクションの待機列(並び列)です。現在の各アトラクション待機列では限界があるので、混雑緩和が必要になります。アトラクションの並び列削減の対策として、例えばディズニーリゾートでのファストパス制度のように、「完全ファストパス(事前予約)制」になるかもしれません。全てのアトラクションにおいてレストラン予約のように事前予約をし、時間帯指定でアトラクションに行くという感じですね。

またキャストのゲストに対する関わり方も難しいですね。特にオリエンタルランドではキャストの「ホスピタリティ」が売りです。ゲストに寄り添い、ゲストと同じ目線で物事をとらえてくれる、、、、というわけですが、物理的に近づけない、かつ大きな声で接することもできない、という中でどのようにホスピタリティを発揮していくか?根本から対応を考え直す必要があります。最も手っ取り早い対策は、機械によるガイドもですが、、、、少し無機質な感じもありますよね。


④キャラクターによるグリーティング禁止
テーマパークが夢の国と言われるのは、普段アニメの中にいるキャラクターと実際に接することが出来るからです。ですが、今回のガイドラインではキャラクターによるゲストへの接触を禁止しています。テーマパークというとアトラクションのイメージが強いですが、キャラクターに会いに行っているという人も多いでしょう。こういった人たちのニーズをどのように満たしていくかを考える必要があります。


⑤アトラクションでは大声禁止!
これが一番強烈ですが、アトラクションにおいてゲストに対して「マスクの着用」や「大声での発声は控えるように促す」とあります。つまり、「キャーッ!!!」といった大声厳禁ということです。アトラクションの醍醐味は大きな声を出してストレス発散、、、というものがありますが、これが禁止ということです。かなりキツイ・・・
対策としては、、、「サイレントチャレンジ」をやるとかでしょうか。アトラクションに搭乗中、無言で入れたら景品を渡すなど、、、、。いずれにせよ根本的な価値観・考え方の変更が必要ですね。


上記5点が主なポイントです。

各社の採用面接では「どんなテーマパークを創りたいですか?」という質問が良く出てきます。
その際、上記で見たような「アフターコロナのテーマパークの在り方」を意識した回答をしなければなりません。
「多くの人が笑顔になれるテーマパークを創りたいです!」などと小学生の夢みたいなことを無邪気に回答してはいけません。アフターコロナのテーマパークを具体的に実現する為に、どういう仕組みが考えられるか?を述べる必要があります。

上記視点でどんな仕組みが考えられるか?を是非考えてみて下さい。

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