【恋愛ホラー話】明るい君が好きだったのに

これは、私が体験した怖い話である…


学生時代の後輩に、社会人になってから再会し、告白され、つきあうようになった。

学生時代から憧れていた、再会してますます好きになった、と言われ、押されて押されてつきあうことになった。

初めての年下の彼氏だったが、全力で想ってくれる感じがとてもかわいくて、私も好きになっていき、幸せにつきあっていた。

しかしこの頃、仕事が非常に忙しくなっていき、連日深夜まで働き、身も心も疲弊していった。働きすぎでバランスを崩し、心療内科の産業医に診てもらう状況だった。

そんな中、彼の存在は支えだった。彼はそんな私を見て、もう仕事は辞めて、僕と結婚しようと言ってくれていたのだ。

ただ、まだ付き合って半年程だったし、そのタイミングで結婚を消極的な理由で決めるのはどうなのか。ということで、仕事は様子を見つつ、ひとまず同棲しよう、という話になった。

物件も決まり、まずは私が先に入居することになった。そしていよいよ引越しの前日。その日はバレンタインデーだったので、高級ブランドのチョコレートを買って、デートに向かった。

彼のリクエストで六本木ヒルズでやっているイベントに行った。彼は楽しんでくれているようで、私も嬉しかった。

イベントを終え、歩いていると、彼は言った。


「元気で明るいちーたんが好きだったけど、最近のちーたんは暗いから、好きじゃなくなった。」


ん?えーっと…確かに元気はなかったけど…。でも、仕事と治療でしんどかったの、わかっててくれてるんじゃなかったんだ…?

病気になると、好きじゃ、なくなっちゃうのね〜。

…てゆーか、明日、私、引っ越しなんですけど〜!!!!


結局、私は引越しをし、1人で新居に暮らすことになった。仕事は、早まって辞めなくてよかった。危うく無職でエア同棲生活になるところだった…。

その後、自力で精神も立て直し、仕事も立て直し、今は元気で明るいちーたんに戻っている。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?