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「ゆるく」自己実現!

自分で思い描いたことが実現することを自己実現という。どうやったらできるのだろう?自己実現についてまとめてみた。

人は欲望の塊

人は豊かさを貪欲に追い求める生き物。快適なマイホーム、美味しい食事、高級な車にブランドバッグ。。。豊かな暮らしを手に入れるためにはたくさんのお金を稼ぐことが一般的だけど、それだけでは豊かになれないこともなんとなく知っている。豊かな暮らしって、なんなのだろう。

「魅力」という「魔力」

世の中には魅力的なものが溢れている。美味しい料理、楽しい遊園地、美しいアート、レトロな喫茶店、美容グッズや健康的な食生活を送り、魅力的な自分を手に入れたくなる。

好みに合わせて魅力を集め、貪欲に、いいなぁと思ったことをやる生き物かもしれない。

そして他人のことも気にする。みんなから羨ましがられる場所に行ったり、社会的に認められることも好き。有名な会社に入り、お昼ごはんにおしゃれなカフェでランチをする満足感。

でも、社会にとって「良し」とされるものを追いかけても、虚しさが残る時がある。虚しさを消し去ろうとスーパー銭湯ではなく人気の高級なスパに行ったり、より良い会社に転職したり、体験や社会的立場の質を高くして、みんなが羨ましがるようなことをしてみる。

しかし最後には社会的に求められているものを追いかける行為は、どこかで寂しさにたどり着く。

有名な大学に入ることも学歴社会の日本では羨ましいことのひとつ。

寂しさはどこから来るのか

世のため人のためになることをしても寂しい時がある。

例えば「仕事」。仕事は誰かの役に立っている。その対価としてお金が支払われている。学校で子どもを教え、サラリーマンで会社のために働いて、社会に貢献している。

家事だって家族のために料理や掃除をする。めちゃめちゃ誰かのために頑張っている

誰かのためにしても満足感を感じないことがある。なぜだろう。気を紛らすために趣味を作り、自分を慰めるのはなぜだろう。

逆に特別なことをしていなくても、家事や仕事で充実している人もいる。発散や慰めがなくても満足感を感じる人と感じない人の差はなんなのだろう。

して欲しいことをやる!

満足した感覚を得るには損得勘定を捨てて、自分自身がされて嬉しいことをする。

言い方を変えれば、相手や他人を天秤にかけず、自分がされたら嬉しいことをすれば、豊かな暮らしを送ることができる。

古民家が好きなので、古民家で暮らす。
子どもの頃、田植えをしたかったので、親子で参加する田植えイベントを企画。

自分のしたいことはみんながしたいこと

十人十色という言葉があるが、逆も言える。美味しい料理はたいていの人が美味しいと感じる。ガスバーナーの青い炎と暖炉のオレンジの炎だったら暖炉の炎を見つめていたい。自分の感覚と世の中の感覚が一緒のこともたくさんある。

他人を気にせず、自分の楽しいを突き詰めるのがいいのではないだろうか。「いかに自分がして欲しいこと」を実現するかにこだわってもいいのではないか。

コンクリの建物で働きたくなかったので、古民家のオフィスを作る。

小さなことから始める

元々がそんなに実力のない人間なので、なにができなくても自分を責めないことにした。世の中に完璧な人間はいない。

まずはより快適な暮らしを手に入れるために家を掃除することに。資金もないしお金の集め方もわからなかったので、まずはできることから始めた。古民家の掃除を家先でやっていると、地元の人が「偉いねぇ」と褒めてくれた。ついでに野菜や煮物をくれた。棚からぼたもちだった。

借りた古民家

なぜ、自己実現できないのか

自分がやりたいことをできない人もいる。自分の「気持ちいい」や「嬉しい」ことにためらいを与えることが、この世の中にはたくさんある。自己実現を妨げる考え方を5つ出してみた。

その1.:大事に思っていないんです
家がきれいであろうがなかろうが、ほとんど変わらない日々が流れる。きれいだと嬉しいけど、さほど影響が少ないから、やらなくてもいいやというパターン。

その2.:周りに引っ張られる
周りがやっていないのに自分がやらなきゃいけない理由がわからないパターン。隣がきれいにしてなかったから自分もやらなくていいや、といったやつ。

その3.:悲劇のヒロイン、ヒーロー
忙しいからそんなことできない、私はダメな人だから、と自分は他の人に比べて不遇だからと、悲劇のヒーロー・ヒロインになって、やらない理由を作る。

その4.:見返りを期待する
そんなことしても無駄じゃないか、お金を払ってくれたらやります!と、皮算用を叩く人。見返りがないとできないタイプ。

その5.:過去のトラウマやすごい人との比較
誰かの家に比べて自分が汚かった場合に、やる気がなくなり、やらなくなることもある。上には上の人がいることに絶望を感じるケース。

家先の掃除だけでなく、他のことにも言える。靴やスリッパを揃える、食器棚をきれいに並べる、などいろいろある。気持ちいいのがわかっているのにできない。自己実現をしたい自分の欲望に対して、世の中の思想が勝っているときだ。

個性ある豊かな暮らし

良いなと思うことは十人十色、バラバラでいい。他人と比べて何かができてなくても落ち込まなくて良い。靴は揃えられるが、食器が並べられなくても良い。

自己実現は人によって、とても抵抗感のあることだ。なのでやらなくてもいい。より豊かな精神状態を保ちたい人や今の暮らしをより良くしたい人が気にしたらいいだけの話だ。

究極、自分がいいなと思うものしか人は満たされない。他人に羨ましがられても仕方ない。しかし自分がいいなと「思う」だけでも満たされない。「実現する」と、より多くの充実感を得られる。

なにから始めたらいいのか

与えられるだけの世の中はどこかで虚しい。繰り返すと自分がすり減る。ごまかしてもごまかしきれない時が来る。自分が好きなことが実現する世の中は楽しい。始めやすい自己実現を3つ並べる。

1.周りが求める&没頭できるものから始める
これをやってる時は別に見返りはいらない」「趣味だから」といえることをやる。次のやる気に繋げるためにも自分の趣味で周りが喜びそうなことからやる。

レトロな体重計を磨いて古民家宿に置く。元の所有者とお客さんが喜んでくれた。宿の情報は画像をクリック
磨く前。埃が被ったものを磨くのが好き。

2.日常の小さなことから始める
いきなり大きなことをすると失敗する。失敗するとやる気が無くなり、また与えられることを求めてしまう。そして毎日できることがいい。1ヶ月に1回実現しても、30日中、29日、物足りない。達成感を日頃から感じれるものがいい。

植物や畑はおすすめしない。知識がたくさんいるし維持が大変。せめて玄関先の草むしりくらいが続けやすい。田舎のおいちゃんおばちゃんはすごい自己実現者たちだ。

隣のおいちゃんが耕す畑。親戚に美味しい野菜を食べさせたり、先祖代々の土地を守りたいという自己実現を毎日している。

3.「今」の延長から始める
今、自分が置かれている立場でできることをやる。自分がこうあったらいいなを与えられた仕事や家族の中に加えていく。

挨拶をいつもより丁寧にする。仕事場のお茶菓子にこだわる。お客さんにおまけを付ける。友達に感謝を伝える。。。

日常的なので達成感を日頃から味わえるし、今すぐに始められるので無理する必要はない。お手軽に手をつけられる。

3年前に越してきた時の物置状態の部屋。ものを出したり障子を張り替えたり、ちょこちょこ掃除した。
約3年後に自習室を月に1回開く部屋になった。少しずつ延長させたい。

世のため人のためを「利用する」

社会貢献も無理に考えなくていい。あえていうのであれば、実現するモチベーションのために社会貢献を利用する。認められたり、世の中的にいいことをした方が注目が集まり、実現する協力者が現れやすくなる。そのために社会貢献を利用する。

昔の農具を使って脱穀。社会的に良いとされていることをする周りが応援してくれる。

皮算用はいらない

自分がしてもらって喜ぶことを誰かにするときに見返りを求めてはいけない。見返りが起こったときにそれは「サービス」となり、対価を計算してしまう。やらされた感が出てしまう。

見返りを求めることは悪いことではない。より充実した人生を送りたいのであれば、対価や見返りよりも、最優先は自分が喜びそうなことをやることが大切。見返りは後から勝手に付いてくる。

家の靴を揃える。他人の食器も一緒に洗う。自分がされて嬉しいなと思うことを日常から増やしていく。些細なことでいい。誰にも気づかれないかもしれない。お金にもならない。少しでも自分にとって気持ちいいことが溢れる暮らしを自分主体で行う。

高校生と動く道の駅という名のキッチンカーをつくった。25万円の出資となった。全く採算はあってないけど、なんとなく面白そうかなと思い、やってみた。
車の色塗りなどを行っているとマスコミが5社取り上げてくれた。廃校寸前の高校の話題作りの一つとなり、現在も廃校にならずに存続している。


突き詰めれば、商いになる

200円のパンが500円くらい美味しいと、嬉しい。え、こんな値段でこんなに美味しくていいんですか!と喜んでしまう人もいる。自分にとって嬉しいことを突き詰めれば、「人気」になり、「商い」としても成立する。

ここに儲けを優先してはいけない。あくまで自分の喜びを優先する。どれくらいの値段でどんな場所でどういう風に売れば自分だったら嬉しいか。世の商品のこうあってほしいを追求する。とことん自己実現を優先する。

食材にこだわったり、何度も試行錯誤して味を追求する。包み方が丁寧とか、接客が丁寧とか工夫や技術、努力で自己表現を突き詰めていく。

ものすごく儲かる人もいるだろうし、儲けが少ししかないかもしれない。それでも幸せだと思う。

知り合いのパン屋さん。美味しいパンはお金で買えない価値がある人気店。

リフレッシュに虚しさがなくなる

自分が嬉しくなることを実現するために、おしゃれなカフェに行ったり、リフレッシュする時間を作ることに寂しさはあんまりない。慰める行為でも誰かに見せびらかす行為でもない。

よりおしゃれな空間を作りたいから話題のホテルに行こうとか、なんとなく面白そうだから人気のかき氷屋に行ってみようとか、戦略であれ、感覚的であれ「自分が嬉しくなるものを実現するため」というゴールがあれば、虚しさを感じる暇もなく、推進力というエネルギーが生まれる。

古民家の利用やガイドを学ぶため、長野は妻籠宿へ

観察力と関係性が深まる

実現しようとすると、めちゃくちゃ観察する。カフェに行っても満足感よりも、なぜ満足感があるか、に注意が注がれる。

自ずと、店主に質問したくなる。たどり着いた先の人とのコミュニケーションが深まる。より親しい関係性が生まれる。2回目に訪れても顔を覚えてもらってる可能性はグッと深まる。

道の駅や商品開発を学ぶために「道の駅四万十とおわ」へ。何気なく買い物するのとは違う集中力が働いた。

まとめ

人生が物足りないなぁと思ったら、意識的に自己実現を始めると楽しくなる。どう実現するかと言われたら、自分がされて嬉しいことをする。他人の評価は利用する程度。あくまで自分にこだわる。些細なことや自分が好きなことから始めるのが良い。さらに実現したことが周りから評価されると、続けるモチベーションにつながる。

自分好みの世界が広がれば、より充実した暮らしになる。そこには当たり障りのない人間関係ではなく、同志や仲間の輪が広がっているのではないだろうか。

ひょんなことから3人で現在の拠点「どい書店」を始めた。めちゃ仲がいい感じでもないけど、付かず離れず、やっている。
左が筆者、真ん中がよく電話する82歳のおじいちゃん。右はたまにしか会わないけどいつも応援してくれる古民家運営友だちのおじちゃん。

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