見出し画像

子どもたちの奇怪な行動の真意とは



生徒たちの奇怪な行動が目につくことがあります。
・男子トイレの個室に5~6人が一緒に入って何をするでもなく居座る
・男子トイレの個室の上部に手をかけ懸垂する
・時間にルーズ(朝の読書ができていない、授業準備が疎かな状態でスタート)
・教室内で消しゴムを投げて遊んでいる
・扉破損
細かいことまで挙げれば切りがないかもしれませんが、色々と発見できます。

もちろん、発見次第すぐに注意や指導を入れることも大切だとは思うのですが
長い目で見て、例えば1年後にどういった生徒であってほしいのかをイメージしながら指導することが大事だと感じます。

表立っては奇怪な行動ですが、その行動をとる子どもたちの内面に差し迫れるようになりたいってことです。

教育者の堀博嗣さんは以下のように語っています。
「最初に教材研究する教材、それは年度の最後の教材です」
これは教科でのことをおっしゃっているものですが、私は生徒指導においても同じことが言えるのではないかと考えています。
1年後に(欲を言えば5年後、10年後)どのような人となっていて欲しいかを明確に定めて日々の指導に当たることも大切ではないでしょうか?
たくさんの先生方で色々な考えを持ち合うことが必要かと思います。


そう。そして、これらの奇怪な行動に共通していえることは【物体を仲介して事が発生していること】です。
物はやはり大切にして欲しい。

ムシャクシャした感情や特に意図のない無意識の行動で雑に人や物に接していないか?と。
私が特に気になっているのは以下の点です。

・立ち去り後の振る舞い(教室の扉を閉めるとき投げたり蹴ったりして閉める、椅子を机に押し込まずそのままほったらかしで帰る、最後に教室を出るものが消さず教室の電気がつきっぱなし)
・消しゴムやゴミなどを投げる
・所在の分からない落とし物や忘れ物が溜まる

少しでも自分自身の所作について振り返ることができる機会をつくりたいと願います。
きっと主体性をもって、自らの行動を考えられるようになった者は周りへの配慮にも事欠かないと信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?