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「現代俳句」2023年1月を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印を付けている。
そのうち、特に面白かった感銘句(◎をつけたもの)を
勉強のために紹介。

2023年1月号より。
※()内はページ数。

象の背のなにを啄む寒雀 中村和宏 (12)

ロボットのきれきれダンス帰り道 長野君代 (50)

待たされて少し大人になる枯野 脇本文子 (50)

耳搔きの頭に雪の積もりける 大類つとむ (50)

しぐるるや私を超えるのは私 櫻井潤一 (50)

鎖のまま鼻上げる象冬青空 佐藤みね (50)

命ある時間をすする葛湯かな 平林敬子 (52)

ガンマンのように手袋嵌めてみる 本杉康寿 (52)

体内に迷宮のあり寒夕焼 石倉夏生 (52)
バヂルなど入れて七草粥とせり 尾堤輝義 (52)

青すぎてたいくつな空狐罠 北上正枝 (53)

万華鏡まわせば宇宙星凍つや 山口壽子 (54)

枯蟷螂あとどれくらい鎌振るか 吉本敏子 (55)

「ひとり」という冬景色になってしまおう 渡邊弘美 (56)

さあ何から話そうみかん転ばす 大宮正暎 (56)

一月の笑っていないピエロの目 近藤詩寿代 (56)

人嫌ふ眼をしてゐたる枯蟷螂 中村遥 (57)

命の灯継ぎ足している薬食い 川崎千鶴子 (57)

冬の虹消えゆくなぜかほっとする 上窪青樹 (58)

コロナの禍なれど大根よく太る 中村和男 (58)

季語がばっちり効いている句、映像が浮かぶ句、日常のちょっとした一場面など、色々な持ち味があって面白かった。

続く。

最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!