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「年刊花林花2023」を読む⑦鈴木光影氏
花林花という句会がある。
先日「年刊花林花2023」を頂いた。
各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。
鈴木光影氏「一行物」より。
地の記憶始まれり落葉の着地
地面に落ちたことを「地の記憶始まれり」としている点が上手い上に、その後の葉っぱの運命が気になる物語性がある。
噴水の崩るドンガラガッシャンと
噴水に、ガラスが割れるような音が当てられていて面白いと思った。語順にも工夫がある。オノマトペで句の半分ほどを使う勇気や工夫もすごい。
夏怒濤デジタル文字はすぐに消え
この句をデジタル文字で説明していいのかしらと思ったが、あえてそうすると面白いかなと思いデジタル文字で紹介した。Twitterの画面を見ているとタイムラインの流れの速さがまさにこの句を思わせる。
それぞれの句に工夫を感じつつも、とっつきやすくて理解でき面白かった。カタカナがありつつもカタカナがちゃんと仕事をしていた。勉強になる。
以上。
続く。
最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!