見出し画像

「現代俳句」2022年12月を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印を付けている。
そのうち、特に面白かった感銘句(◎をつけたもの)を
勉強のために紹介。

2022年12月号より。
※()内はページ数。

熟れ過ぎし地球を包むメロンの香 郡山やゑ子 (12)

焼肉を二人で食べて蚊に好かる 田中徹男 (13)

卒業の以下同文を生きてゐる 田村葉 (27)
※第五十九回現代俳句全国大会・朝日新聞社賞

失言の多くは本音蟬しぐれ 中島土方 (29)
※第五十九回現代俳句全国大会・俳句のまちあらかわ賞

血を見せぬ恐竜図鑑秋出水 幸村遥都 (32)

ボブスレー行け光速の繭となれ 深谷健 (36)
※第二回全国スポーツ俳句コンクール・優秀賞

生きていることも贅沢梅薫る 土田桂子 (37)

満月よ照らし続けよ握った手 森田高司 (37)

野良猫を好きな名で呼ぶ返り花 櫻井了子 (38)

王子様なんていないわ白鳥湖 中村きみどり (48)

人という命に乗ってこける冬 石川夏山 (50)

冬銀河タイムマシンの乗り心地 小川紫翠 (50)

消ゴムで消せぬ人生冬の虹 三石なるみ (53)

マドンナの音頭で乾杯クリスマス 松本詩葉子 (53)

帰り待つ何度もおでん温めて 笠井かず枝 (53)

文庫本バベルの塔とし寝正月 村上豪 (54)

冬ざれてスナフキンの帽子とび 平安山あや (56)

るるるると遊ぶ日もある熱帯魚 杢いう子 (63)

比喩が上手い句、好きな生き物が詠まれている句、意外性のある句などそれぞれ面白かった。

続く。

最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!