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「現代俳句」2023年2月を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印を付けている。
そのうち、特に面白かった感銘句(◎をつけたもの)を
勉強のために紹介。

2023年2月号より。
※()内はページ数。

ざれ言のやうにざらざらざらめ雪 西川良子 (6)

春浅し言わないという思い遣り 河上和美 (8)

一途とは執着でした雪解川 柏瀬眞理子 (12)

昼からはすでに絶望したる蟬 木村オサム (12)

一本の線にも生死初硯 三好靖子 (14)

あいまいなおでんの仕切り民主主義 竹田昭江 (17)

稲妻を昇りて行こう月の宮 金野克典 (41)

ひとつずつどんぐり笑いだす真昼 千葉みずほ (41)

陶工の手に会ひにゆく冬帽子 平倫子(48)

冬のぶらんこ何処へもゆけぬ朝だから 石山正子 (49)

方舟はこんなかたちと置くマスク 多田せり奈 (49)

宇宙を小さく丸め独楽回す 中内火星 (49)

年越しぬ介護レベルを上り詰め 石井眞 (50)

私なんかの「なんか」着ぶくれている 田村隆雄 (51)

やっかいな人のあつまる神の留守 細野彩扇 (52)

かもめごと断捨離しましょ青写真 山中葛子 (52)

焚火してロマンチックを投げ入れる 尾倉雅人 (55)

エンドロール流るるごとく去年今年 内ひとみ (56)

シンボルの木は切株に冬夕焼 優木ゆう (60)

距離感がつかめぬ猫とクリスマス 大野美波 (60)

狐火をひとつ今夜は持ち帰る 砂狐 (60)

大仏の胸に木枯渦巻きぬ 内藤正人 (61)

冬初本気出してもあかぬ蓋 一ノ瀬祥子 (61)

身近な出来事や日常の一場面でも、季語との組み合わせで面白みのある俳句になっていた。季語の力ってすごいと思った。

続く。

最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!