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「現代俳句」2023年3月を読む。

「現代俳句」を読む時に、感銘句に印を付けている。
そのうち、特に面白かった感銘句(◎をつけたもの)を
勉強のために紹介。

2023年3月号より。
※()内はページ数。

かろがろと臓腑なき雛終ひけり 津田道代 (7)

作っては泣かせてしまう雪だるま 山田真貴 (14)

しりとりの最後は「むげん」霜育つ 神野紗希 (16)

炊き出しや余震にゆるる蜆汁 熊沢れい子 (29)

誰が好きとか嫌いとか青嵐 深谷健 (39)

新米天使瓦礫の春に目を剥いて 井口時男 (42)

死なないからと空蝉を飼ってゐる 伊藤政美 (43)

お前達そうだったのか猫の恋 猪越玲 (50)

画仙紙の余白に蝶を匿へり 西本明未 (51)

節分や内なる鬼も老いており 牛丸幸彦 (51)

しゃぼん玉破裂ため息入れすぎた 鈴木砂江 (52)

ネモフィラの丘は地球の涙いろ 髙橋つや子 (52)

新社員書類のような顔で来る なつはづき (53)

山笑うから晩年のスニーカー 西崎久男 (53)

鱗粉のつきし少女の指も蝶  松本千花 (53)

人生に失敗はなし風光る 三石なるみ (54)

朝寝してダイヤ混乱するごとし 秋本惠美子 (54)

大海の隅で生きてる海鼠かな 木村隆夫 (61)

それぞれの作者の生活感が出ていた。
また季語の使い方も無理がなく、とても参考になった。

続く。

最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!