産後鬱の入り口から脱却した話
事もあろうに、コロナウイルスの緊急事態宣言が全国に拡大したその日、私は出産した。入院する前から、付き添い通院NG・お見舞いNG。夫のみ立ち会い可能(但し、産まれるギリギリに入室)だったので、まだ救いがあった、と言われれば、そうなのだけど。
産休に入ってから、色んな人にあって、相談したり思い出話をしたりと計画していたのに、全てオジャン。日を改めてだね〜なぁんて話をしていたけど、気がついたら育休もあけてしまいそうで、なんともコロナウイルス。しぶとい奴め。
産後半年くらいまで、実は産後鬱の入り口にいたのではないかと、振り返って思う。退院時、主治医にオススメのケアセンターのHPのコピーを渡された。私は産後鬱になりやすいタイプなんだと、その時初めて知った。でも、このことがきっかけで、産後鬱の入り口に踏みとどまれたのかもしれないと思うと、主治医には感謝しかない。凄いね、ドクターって。
産後鬱の回避方法を私なりに考えて実行した結果、今は、本当に元気なので、誰かのためなるかわからないけど、実践したことをまとめておきたいと思う。
ワイドショーは見ない。
テレビがすごっく好き♡なら別だけど、私は普段、ニュースとお笑い番組くらいしか見ないの。テレビを付けると批判的な、誰のための情報なのかよくわからない内容の情報が、どの番組でもおんなじようにやっていて、気持ちが暗くなった(そもそもコロナウィルス関連しかやってなかったからかな?)
そこでHULUを契約。
日テレNEWS24・CNN・BBCを流すように見ていた(おかげで世界情勢に少し詳しくなった)ちょうど、アメリカの大統領選挙もあったので盛り上がっていたこともあり、個人的にはHULUに助けられた。映画をみても良いけど、産後はマジで内容が入ってこない。観るなら、過去に観たものや、どうでも良いものをオススメしたい。ちなみに、私はハリー・ポッターを観ました。魔法にかけられた。ありがとう、ハリー・ポッター。ちなみに日テレNEWS24は契約していなくても見られます。
とりあえずなんかの資格試験の申し込むをする。
24時間、赤ちゃんと向き合っていると、本当に本当に本当にワケがわらなくなる。ついむでに涙が出るし、現実から背を向けたくなる。ね、産後鬱の入り口にいる感じでしょ?あぁ、まずいと思ったので、育児とは全く関係のない資格試験の申し込みをすることに。
明け方授乳、どうせ眠れないなら資格勉強しちゃう。
今から考えれば、いや寝ろよって感じなんだけど、当時はもう、とりつかれたように明け方1時間ほど勉強をしていた。育児から脳みそが離れることで少しスッキリした感覚になる。でも眠い。
子どもの朝寝時間に合わせてカフェで30分勉強しちゃう。
そもそも自宅近くにカフェなんざありゃしませんがな!ってなると話は別なんだけど、、、いずれにしてもポイントは、寝たなぁと思われる瞬間にカフェにGOすること。
私の自宅から10分くらい歩いたところにドトール。ドトールの朝はビジネスマンが多く、長く滞在しても30分前後のお客様が多いので助かった。赤ちゃん連れ(しかも赤ちゃんは寝ている)で小一時間いても、さしあたって影響はないと判断した。
15分歩くとちょっと洒落たカフェがあって、朝の時間帯はほぼ人がいなくて助かった。クラッシックが流れていて、朝寝の環境としては最高だった。真面目に感謝状を贈りたい。
抱っこ紐で10分とか15分とか歩けば寝るよね、多分。という軽い気持ちも必要。
毎日カフェには行けない。だってお財布事情がね。
カフェに行かない日は、自宅で行う。自宅での過ごし方は、朝、ミルクを作るために沸かしたお湯で自分用のお茶(出来ればお気に入りのお茶。ルイボスでも良いしほうじ茶でもよい)を、水筒に入れる。寝たと同時に水筒からカップに移し替えて(私は猫舌なので熱々が飲めない)、ソファーや椅子に座って30分勉強する。
水筒は、息子のミルク用に購入したもの。外出なんて殆どできなかったから無駄だったっと思ってたけど、全然無駄じゃなかった。小ぶりがちょうどよい。
子どもの朝寝スタイルを決める。というよりも向こうが勝手に決めてくる。
子どもの朝寝スタイルは色々あると思うけど、我が家は抱っこ紐じゃないと眠らなかった。逆に言うと抱っこ紐だと眠るので、毎日、腰と相談しながら抱っこ紐で朝寝。地味にしんどかった覚えがあるけど、子どもが私に課してきたMissionをこなすために必死だったことは間違えない。
抱っこせずに昼寝布団とかで寝てくれる子はホントに凄いと思う。こればかりは「子の特性」だから諦めるしかない。
最後に、パートナーの理解。
夫は特に人間の感情に関しては臭いものに蓋タイプで、私がギャースカ騒いでいても俯瞰して、そっとしておいてくれる。いや、協力しようぜ?夜勤ミルクやろうぜ?って感じなの。下手にアドバイスとかもしてこないし、何も聞いてこないけど、何かを察したのか、夕食の作り置きなど率先してやってくれるようになった。
我が家は、何故か察してくれたからラッキーだったけど、男女は一生わかりあえない生き物。直接やってほしいこと、今置かれている心情・感情を伝えたほうが良い。
出産後は誰でも鬱になる可能性がある。
私は精神科医でもなければ医師でもない。だから最善の方法だと断言するつもりもない。だけど、これから出産を控えている方や、出産された方、そのパートナーの皆さんに言いたい。
鬱は、すぐそこで待ち構えている。
助けて!とすぐに言える環境がある人は、躊躇なくヘルプを出すべき。両親でも良いし、友達でも、兄弟姉妹でもいい。でも、私みたいに言い出せない人もいる。そんな人のために、私はこうやって予防したよ!という話でした。
それにね、すぐに鬱になれちゃうことを認識しておいたほうが、育児もしやすいし、ヘルプを言いやすい。なにより家族のためになる。そう思ったので、長々と熱い思いを書いてみた。
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