白血病から学んだこと
13年前のこと。
バイト先の女子高生が白血病になった。
それは突然だった。
いつも明るく、職場のムードメーカーでもあった女の子の白血病の知らせ。
頭が真っ白。
僕も含め、職場の人はみんなすごく動揺した。
思わず泣き出す人もいた。
僕は何をしてあげれるだろう。。見舞いにいこう。
そう思い、メールで何度かやり取りをした。
が、意外にも、本人からは悲観的な雰囲気は感じなかった。
「そんな大騒ぎしなくていいよ」
とは言ってないが、それぐらいのニュアンスを感じた。
誰よりも本人が一番動揺してるだろうと心配をしたが、むしろ誰よりも本人のハートが一番強かったのだ。
結局どこの病院かは教えてもらえず、僕は見舞いにはいけなかった。
メールからは、見舞いに来てほしくなさそうな雰囲気もなんとなく感じた。
僕は思った。心配や善意の押しつけになってたかもしれないと。
本人は何より治療に専念すべきときに、僕は余計な気をつかわせてしまったのかもしれないと反省した。
大変なときこそ、冷静さも必要。
そんなことを一人の女子高生に教えられた気がした。
その後。
1年か2年かして、彼女は病気を克服し、元のバイトにも復帰した。
病気などまるでなかったかのような、以前と何ら変わらぬ明るさがそこにあった。
…なんてことを、ニュースを見ながら思い出した。
時は流れ。
明るく強い女子高生は、今は母親として子供を育てている。
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