見出し画像

旗を立てる

#PdMノウハウの第7回目のnoteです。第6回目のnoteは「習慣をデザインする」でした。もし良ければ読んでいただけたら嬉しいです。今日はプロダクト開発において旗を立てることの意義、重要性について書きたいと思います。これは個人的な見解であり、実戦で必ず使えるというものではありません。最初にご容赦いただき、少しでも役立てられたらと思います。

旗を立てるとは

「旗を立てる」とは、深津さん (@fladdict) の以下の記事にインスパイアされています。

深津さんの記事の中では以下のような記述が書かれています。

サービスの成長は、ある種の宗教的シンボルの周辺に集落が生まれ、都市国家へと変遷していく過程と似ています。

旗を立てるから国家が形成される話になるのですが、僕はこれを山登りに例えます。

画像1

プロダクトの成長は山登りのごとく、どんな山に登りたいかによって目指す方向性が異なります (筆者は社会人になってから山登りをしたことがないので表現に違和感があるかも知れませんがご了承ください) 。どの山を登るかという選択に正解はありません。そのため、2合目が目標でも良いわけです。組織によって、世界最高峰エベレストを目指すのか、手軽に登れる高尾山を目指すのか、日本一である富士山を目指すのか、何を選んだって正解です。しかしながら、自分がたちが今どの山を登っているのかわからないと、迷子になってしまいます。そのため、まずはどの山を登るのか登山を共にする仲間と共通認識を作る必要があります。

登り方を決める

登る山が決まったら、次はどのようにして登るかを考えます。山を例にしているのでいつまでに何をしてというようなロードマップを想像しますが、その前に抽象的なプロダクトが目指すべき姿を決めます。

旗を立てる (sample)

この目的は、プロダクトが何を目指していて、それに到るまでにはどのようなことを達成しているはずかの共通の認識を作ります。そのため、それが果たせれば形はなんでもよいです。上の図において、上の概念になるほど不変性が増します。絶対に変えてはいけないというわけではなく、上にいくほどサービスビジョンに近くなるため、ほいほいと変えてしまっては進む方向が定まりません。

機能的価値、商品特性はプロダクトにおける具体的な機能になります。例えば、レシピをストックしておく (機能的価値) ためにお気に入り機能がある (商品特性) 状態です。その上には、料理が楽しくなる、そのもっと上には生活がより便利で快適になるというように抽象度が上がっていきます。そのため、上の概念になればなるほどプロダクトの初期に時間を投資する価値があります。注意しなければならないのは、プロダクトの初期段階にわかりやすい「〜ができる」、つまり図でいう下の概念から入ってしまうとどの山に登っているのかわからなくなり、最終的には僕たち何がしたかったのか迷子になってしまいます。

終わりに

難しく考えなくても大丈夫です。本質的にはチームに所属している皆が、自分たちが目指している方向性がしっかりとある状態、迷ったら立ち返ることができる指針がある状態であれば、目的は果たしているわけです。プロダクトの成長を担うプロダクトマネージャーそれぞれで独自の方法で構わないのです。

読んでいただき、ありがとうございました。少しでもお役に立てたら幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?