見出し画像

脳にいいビタミン&ミネラル+α 【中編】

画像1

「脳にいいビタミン&ミネラル+α」の後編です!(前編はこちら

前回はビタミンやミネラルが脳やメンタルにどんな影響を及ぼすのか?ってのを簡単に確認したうえで、葉酸、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンB1までお話ししました。

てなわけで、今回はその残りをチェックしていきましょうー。


ビタミンA

ビタミンAといえば、特に肌への効果が有名でしょう。そのほか、免疫や視力、生殖にも影響することはそれなりに知られているかと。

ですが、ビタミンAは脳や神経に対しても重要な役割を果たしていることはあまり知られていないところ。ビタミンAは遺伝子産生、ニューロン新生の調節、シナプス可塑性の制御に関与していて、ニューロンの表現型の継続的な形成、分化、維持に必要。ヒトの脳の成熟と維持、それに伴う行動に影響を及ぼすと考えられているんですよ。

てなわけで、ビタミンB群ほどではないものの、重要なビタミンであることに間違いはないでしょう。


ビタミンAに関しては、以下のようなデータが報告されています。

■ 不足すると、認知機能が低下する
■ また、不足によって慢性的な頭痛を引き起こす
■ マウス実験によれば、不足すると海馬のニューロン新生と増殖が抑制され、迷路の学習能力が低下する
■ 不足による弊害は年齢によって程度の差があるようだが、子供だけでなく、幼児から高齢者まで確認されている。しかし、基本的には最適なレベルに戻せば元に戻るっぽい
■ レチノイン酸を投与した高齢のマウスに認知能力の向上が確認された。認知能力の向上は、βアミロイド沈着の減少とは無関係の可能性もある

といった感じ。ビタミンAを摂りやすい食品としては、以下のようなものがあげられます。

■ レバー
■ マグロ
■ ウナギ
■ さば、サーモン
■ サツマイモ
■ 人参
■ ほうれん草
■ モロヘイヤ
■ ブロッコリー
■ チーズ
■ バター
■ 卵黄


ビタミンC

ビタミンCは抗酸化物質として有名で、肌にいい!とか風邪予防になる!といったところはよく聞く話。ちょっと詳しく言うと、ビタミンCはフリーラジカルの害を抑制して、がんや心血管疾患など、酸化ストレスが原因となる疾患の予防や発症を遅らせるって感じで、免疫機能に重要な役割を果たしております。あとは、タンパク質の代謝にも関与していますよね。

それに比較すると、ビタミンCの脳やメンタルへの影響を調べたデータはまだ少ない印象(これは他の栄養素でも同様)。現段階でわかっている中で主なところとしては、ビタミンCは特定の神経伝達物質の生合成に不可欠で、神経伝達物質の受容体やニューロンの構造、グリア細胞、ミエリンの合成、維持に関与しているということ。特に、アドレナリンやノルアドレナリンの合成への関与が注目されております。


実際、ビタミンCにはどんな効果が確認されているかといいますと、

ここから先は

2,730字

¥ 250

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?