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Q&A | 失恋・離婚・復縁周りの質問回答11連発

いつも本noteを読んで下さりありがとうございます!今回は皆さまから多く寄せられていた「失恋・離婚・復縁」関係の質問にまとめて回答してみようと思います。

もし同じ悩みや疑問を持っている方がいれば参考にしてもらえれば幸いです。それでは早速一つ目の質問から行きましょうー。


離婚すると人が変わるって本当?

離婚を含め、人生における不利な出来事に直面しても人間の性格はそうそう変わりません。実際、2021年に英国、ドイツ、オーストラリアの離婚者を4~6年間追跡した研究(R)でも、離婚したあとでも全体的にビッグファイブは変化しなかったよーって結論になってます。ただし、一部では離婚するとわずかに調和性が上がる傾向もあるようで、パートナーと別れた後には社会的ネットワークの再構築を始めよう!ってスタンスになる可能性はあります。


失恋すると散財したくなるって本当?

フラれた直後に高級車や腕時計といった目立った高級品に手を出しやすくなる傾向は実際に確認されています(R)。これは相手にフラれて自尊心が傷ついたせいで新しいパートナーを引き寄せたい!って欲求が強くなることが原因と考えられています。

ただし、この傾向がみられるのは男性限定で、女性の場合には逆に、恋愛がうまくいったときに贅沢な買い物をする傾向があります。これは、高級品がパートナーとの長期的な関係にコミットするサインとしてとらえているからだと考えられています。


結婚するとテストステロン値が下がるってマジ?

ご存じの通り、テストステロンは生殖、筋肉、骨格、認知機能、社会的ステータス等に関連していて、なるだけ生涯を通じて高いレベルを維持したいホルモンの一つ。

一部には「結婚するとテストステロンが下がるから生涯独身を貫くのだ!」って男性もいるらしいんですが、コペンハーゲン大学の研究(R)によればこの主張は結構正しいようです。というのも、30~60歳の男性1,113人のテストステロン値を10年の期間をあけて2回測定し、婚姻状況によってどんな変化があるのかをチェックしてみた結果、

  • 10年間の間に結婚した人はテストステロン値の減少が一番大きかった

  • 一方10年の間に離婚した人はテストステロンの減少が一番小さかった

って結果が得られてるんですよ。最初に測定したテストステロン濃度からは10年後の婚姻状況を予測できなかったみたいだし、自然な老化プロセスだけでなく結婚によってテストステロンの減少がブーストされるって主張は結構正しいみたいっすね。


旦那が私の友人のことを嫌ってるんだけど、、

アデルファイ大学の2017年の研究(R)によれば、男が奥さんの友達に対して強い嫌悪感を示していると16年後に離婚している確率が高いぞってことが確認されています(収入や夫婦の質を考慮しても同様)。ただ、逆に女性が旦那の友人に嫌悪感を抱くことは将来の離婚を予測しないようで、女性は自身の友人から感情的なサポートを受けやすいことが原因では?といったことが考えられてます。まあとにかく、義理の両親との関係が、、って話はよく聞きますけど、相手の友人との関係にも対しても十分に気を配っておくのがよさそうですね。


元カレと復縁できる確率ってどのくらいですか?

17歳~24歳の792人を対象にした研究(R)によると、参加者の約44%が2年以内に分かれた恋人と復縁した、53%が元恋人とセックスをしたことがあると回答しています。また、人種的マイノリティはその割合がさらに高くなるようです。


元カレとセックスしたら前にすすめなくなるんじゃないかと心配です

ウェイン州立大学(R)の研究によると、元恋人に未練があると親密さやつながりの感覚を求めてベッドインしがちだけど、別にそれが悩みや落ち込みにつながることは少なく、むしろ普段の生活でよりポジティブな感情を抱くようになると報告しています。別れからの回復はより長期スパンで考えるべきで、別れた直後に元カレと関係を持ってしまっても過度に自分を責めないことが重要なんじゃないかと。


セックスの経験は自信につながりますか?

世界10地域、合計16,000人以上のデータを分析した研究(R)によると、すべての地域で自尊心は過去の性的パートナーの数と正に相関していて、女性より男性の方がこの関連は強固だったそうです。また、その地域で短期的な交際がどのくらい受け入れられているかといった文化的な動機によらず自尊心と性的パートナーの数は関連していて、「どの地域でも性的な成功はより高い自尊心と関連している」と結論付けられています。

ただし、別の研究では自尊心を操作することで性的な感情は変化することが確認されていて、因果の方向には疑問符がついてるって点には注意が必要でしょう。


「結婚太り」「離婚太り」って迷信ですか?

1万人以上のデータを用いたオハイオ州立大学の研究では、男性は離婚直後(2年以内)、女性は結婚直後に体重が増えやすい傾向が確認されています(R)。ただ、この関係は30歳以上の人において特に顕著にみられていて、年齢が高くなるほど離婚・結婚後の体重増加の確率は大きくなるみたい。

男女で違いがある理由は謎ですが、本論文では、女性は結婚すると家事に追われて自分のための運動や健康維持の時間が取れなくなる、男性は離婚すると食事等が不健康になるといった原因が想定されてましたので、心当たりの方はお気を付けください。


女です。学歴と離婚率は関係しますか?

日本のデータでなくて恐縮ですが、米国国政調査の結果を見ると、学歴と離婚の関係は一筋縄では片づけられないことがわかります。というのも、18歳以上の女性の離婚率は、

  • 高校卒業後何らかの教育をうけたが学士号はとっていない人:1000人当たり23人

  • 高卒またはGEDなし:1000人当たり14.4人

  • 大卒:1000人当たり14.2人

って感じで、高卒と大卒の女性が一番離婚率が低いんですよね。てなわけで、学歴と離婚を結び付けるときには十分ご注意ください。


離婚は3月に多いと聞きました。なんでですか?

日本と同様米国なんかでも3月は別れの季節として知られていて、2001年から2015年にかけてワシントン州で行われた調査でも、3月と8月が離婚届が提出されるピークだったと報告されてます。

では、なぜこの時期に離婚を決めるカップルが多いのか、という点ですが、社会学博士のジュリー・ブラインズ先生は以下のような想定をしていたりします。

  • 冬休みや夏休みは楽しい時期であるべきで、別れには不適切な時期だと考えがち。また、クリスマスやキャンプを一緒に過ごせば関係を再構築できるのではと考えるため、休みの真っ最中には離婚届は提出しない。ただ、一緒に過ごす時間が増えると幻滅する機会も増えるせいで、結局休み明けの時期に離婚を決断するカップルが増える

  • 自殺が春にピークを迎えるのと同様、3月頃には日が長くなり活動的な気分になることで行動を起こしやすくなる。また、新学期の前に区切りをつけたいという意識が働くと考えられる


私が病気になったら離婚率は上がっちゃうんでしょうか?

2.701組の夫婦を追跡したアイオワ州立大学の研究(R)によると、奥さんが病気になった場合には、健康な夫婦に比べて離婚する確率が6%ほど高いことが確認されてます。ちなみにこの関連は病気の種類(がん、心臓病、肺疾患、脳卒中)や重症度によって有意な違いはなかったとのこと。

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